天神湯

（昭和的建物、中に入ると意外に広いっす）

場所 京浜急行 新馬場駅 徒歩3分

ビッグサイトからの帰りは、新馬場の天神湯へ。行きはりんかい線天王洲アイル下車、15分ほど。新馬場からだと3分くらいっす。それにしてもりんかい線、最近開通した路線の中ではかなり使える方だなあ。新馬場のサクセス商店街の中に天神湯。すぐ近くを旧東海道が走るっす。

（旧東海道、北品川商店街）

（新馬場サクセス商店街）

外観は昭和中期的木造モルタル銭湯。入口の別屋にコインランドリー。牛乳石鹸暖簾をくぐると、正面に傘立てに隠れてタイル絵、絵柄が良く分からないのはもったいないけど、これは渓流の絵かなあ…下足板の鍵はさくらの旧型、傘入れの鍵が、これまたあまり見たことないさくらっす。

（タイル絵がちょっと隠れちゃってるんだよねえ）

さて、中へ。当然のように番台、番台のお姉様はなかなか可愛らしい声っす。ちょっと変わった番台で、後ろにへこんでる、なんっつーかコックピットのような番台。なるべく脱衣場を広く取ろうっつー工夫かなあ？脱衣場天井は高いっす。この銭湯、ちょっと形が変わってて、玄関に向けてややすぼまっているのは土地の形のせいっすね。

ロッカーの鍵は松竹のシリンダ錠、丸籠もいくつか積まれているっす。新型マッサージ機の他に、旧型のフジマッサージ機も。KEIHOKUのアナログ体重計。男女の境にはTV。木の長いすがあるけど、これがまたいい感じで、古いながらにワックスでピカピカ。さらに…建物脇のかなり狭いスペースが、結構立派な庭になっており、なんと池も。さらに見事な鯉まで泳いでいる…本当に狭いスペースなんだが。

浴室へ。天井高い東京型2段、島カランは1列、大きさとしては中規模っすね。それにしてもこの銭湯、夕方のせいもあるだろうけど…ムチャクチャ混んでるぞ。カランの他に浴槽にも結構人が。北品川エリアの銭湯、廃業が相次いだからなあ…ついでに今日は、このエリアの銭湯の一斉休日の水曜日の翌日の木曜日。混んでるのはそのせいもあるかな？しかし本当に、オヤジばっかだよなあ…

桶はケロリン、椅子は緑椅子にグレー、カランは茶色の六角、シャワーともども湯量、湯温OKっす。出入口近くに冷温の立ちシャワーブースが一つ。

ビジュアル系は、最奥部の壁にペンキ絵、男湯側に富士山、手前は海だから西伊豆方面からのショットか。中島師の絵っす。さらにその下に風車のモザイクタイル絵。

さて浴槽へ。最奥部に3槽、うち一つは常設の薬湯の模様。薬湯の方がぬるいかな？と思ったら、これが結構熱い…44度近くあるのではないだろうか？今日は有馬の茶色の湯、しかし有馬の湯は透明ではないんだが…泡風呂になっているっす。さらに白湯の主浴槽、こちらも43度〜44度くらい。片方がバイブラ槽、もう一方が5穴のジェット、ステンレス枕付きが2機。

上がりは、感じのいい木の長いすに座って、庭を見ながらビン牛乳。ドリンクは他にビールを始め、そこそこ充実。っつーことで典型型東京銭湯ながら、なかなか居心地のいい銭湯っす。それにしても混んでるぞ！

帰りは廃業した黄金湯を見にいってみたら…そこにはサラ地。あったときは結構広い土地かと思ったけど、無くなってみるとそんなに大したことは無い…っつーか、ここに銭湯があった、っつー名残は何もないっす。諸行無常っすねえ。

（タイルの破片が散らばる、旧黄金湯跡地、見る影もない）

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（2003年7月）