ぼたん湯

2004年秋に廃業しました

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄南阿佐ヶ谷駅 徒歩30秒

阿佐ヶ谷のぼたん湯があつ湯とは知らんかったぞ!>高円寺組

っつーわけで南阿佐ヶ谷のぼたん湯へ。行きはJR阿佐ヶ谷駅からパールセンター商店街を通る。しかし杉並区役所っつーのは、こんなところにあったんすねー。「杉並区のへそ」っつーのは、いったいどこにあるんだろ。南阿佐ヶ谷駅からだと徒歩30秒。すぐ駅裏の一角を占拠して、どーんと巨大煙突と、囲いにかこまれた銭湯らしき建築物。破風造りではないっす。

さて暖簾をくぐると…これまた広い玄関。奥行きがあるのである。下足の鍵は松竹錠。中へ入ると当然番台。しかし脱衣所も…広い!一目瞭然で大型銭湯とわかるっす。天井は格天井ではないが、高い天井。そして縁側。おお!縁側。一面がガラス戸になっており、その外側がこれまた広い庭、石灯篭。庭自体は凝った庭とかそういうのではないが…

脱衣ロッカーの鍵は松竹の旧型、なぜかSAKURAUが一つ混じっている。しかし広い脱衣所である。体重計。マッサージ椅子。洗濯機2機。あまりモノは置いていない。脱衣所男女の境は柱時計。でわ浴室へ。

浴室もやっぱり大型銭湯だなあ。大型なのだが島カランは1列だけ。島にはシャワーがないので、シャワー付きのセンター側に陣取る。それにしても広い。桶は黄色の無地桶。カランは温泉マークの赤青レバータイプ。湯温、湯量ともにばっちり、申し分無し。

天井高い2段型、そして壁側は男湯が湖畔風景、女湯が富士山の模様。これだけ幅があると描くのも大変だろう。画風からしてナカジマ師っぽい。絵の下には広告がいくつか。男女の境は昔はタイル絵があったっぽいが、今はただのタイルになっている。

さて、浴槽へ。浴槽も一般的な浅深2槽式。一般手順通り浅風呂から入るが、この浴槽がまた広い。身体を十分に伸ばせる広さ。座ジェットが3機。小さく区画分けされた幕の内浴槽と対極にある浴槽っす。これはこれで気分がよろしいっす。

次は泡風呂の深風呂へ…足を膝まで入れたが、熱波が伝わり思わずひっこ抜く?なんだ?温度計を見ると48度。それにしても2槽式で…普通浅い方と深い方はつながっているが…と良く見るとしっかり穴でつながっているではないか?

謎を解明すべく、再び浅風呂へ。見てみると…ありゃ〜、穴の部分が引き戸みたいになっており、大きさを調整できるようである。で、穴がかなり小さくなっている。なるほど…が、こんなに温度が変わるものか?と思い、浅い方から穴へ手を突っ込んでみる。

と、これが浴槽を越えるとすぐに温度が急激に変化。穴の向こう側は確かに相当の熱さっす。なるほどねえ。つまりこういうことっす。深風呂側は泡でかき混ぜられた48度の熱湯槽。そこからこの小さな穴をくぐり、浅風呂でも穴近くは45度くらいの温度。が、そこを離れるとかなり温度が低くなり、逆サイドでは43度を切るような温度になっている。まったく埋め水をしない状態でこれだけの温度変化がつくられている。浴槽が大きな銭湯ならではのワザ。おもしろいっす。少し深風呂にも挑戦したが、さすがに48度は無理だなあ。

上がりは脱衣所でピーチネクター。ゲーム機らしいものが2台テーブル代わりに置いてある。その上にマンガと灰皿。ドリンクはビン牛乳もあるがアルコールはなし。それにしても、風呂場の大きさといい、熱い湯といい、どこかしら六龍鉱泉をほうふつさせる銭湯だったっす。いつまでこの銭湯が残っていられるのだろうか。

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(2001年2月)