大黒湯

2002年3月31日をもって廃業しました


(2002年3月撮影)

aqua.gif (191 バイト) 場所 井の頭線西永福駅 徒歩3分

西永福の大黒湯に行ってきたっす。井の頭西永福駅下車、踏み切りをわたってから、少し永福方面に戻る。「ちゃんこ割烹」っつー店がサワー300円と安くて大変気になるが、そこをすぎるとでーんと「大黒湯」ネーミング入りの巨大煙突。駅から三分くらい。外見は伝統的銭湯。

さて、中に入るが…いやここも大型銭湯っすね。脱衣場もかなり広い。天井はもちろん高い。番台で銭湯料金+サウナ料金685円を払うが、これで大小タオル、シャンプー、リンス、石鹸、ヒゲソリ付き。こりゃ相当安いんでないかい? 番台のお父さんは気立てが良さそう。

さて中へ。ここもサウナ改装の作りだが、面白い。メイン浴槽が凸の字になっている。つまり、センターが洗い場側に飛び出している。サウナは脱衣場の方へへこんだつくりで、浴室の面積を犠牲にしていない。銭湯客が減少することを前提に、人数の収容より風呂サービスを押し出したクレバーな作りっす。 シャワーとカランがちょよぉぉぉっとぬるい。

浴室への入り口が変わっていて、二箇所に分かれている。メインの浴槽は薬湯だが、「有馬の湯」になっている。少し茶系の湯。片方バイブラで、センターがジェット3機、もう片方が肩ジェット。凸になっているので、何もなくゆっ くり浸かれるスペースもあり。薬湯は有難い。壁画は海の中の島々の絵。松島かなあ?

さてサウナ。4人入れるスペースで、遠赤外線ガスサウナ。95度くらいなんだが、出来ればもうちょっと、100度くらいだといいんだけどなあ。サウナ出口に水風呂。水風呂には備長炭が沈めてあり、清潔感があるのがぐーっす。温度は冷た目で16度くらい。これもぐーっす。5分計で4回くらい入る。

上がりはビール。椅子に座ってTVでもゆっくり見る。お笑いをやっていて、番台の親父と一緒にゲラゲラ笑って見る。大型銭湯、薬湯、低価格の点で、この銭湯もお勧めの一湯っす。

背後にそびえる巨大煙突。ああ銭湯。


3月末で廃業予定の西永福の大黒湯へ再びいったっす。駅から徒歩で3分ほどで住宅街の中に堂々とした巨大煙突が見えるっす。ここに行く途中のちゃんこ料理屋が、なかなか繁盛していて結構気になる…


(気になる…)

隣はコインランドリー、下足板の鍵は松竹錠。自動ドアが開くと、向こうはフロントっぽい低い番台。サウナ料金は300円なので、一緒に700円払うとなんと大小タオルセットと石鹸、シャンプーリンスにヒゲソリまで一緒に渡してくれるっす。脱衣場にはASANOの背の低い体重計。ソファにテーブルにTV、このソファがなかなかフカフカしたソファっす。浴室への入り口がちょっと変わった形をしていて、端が斜めになっているっす。で、ガラスには「建物の老朽化と社会構造の変化のために3/31で廃業」としっかり張ってあるっす。残念。

浴室へ。これまた天井の高い2段型構造、結構広くて大きな銭湯っす。桶は睦和の黄色無地。島カランは一列。出入り口近くに冷温立ちシャワーが一つ。カランは5角の茶色、湯量はOKだけど、シャワーがちょっとぬるいかも。

さて浴槽へ。凸字型になった浴槽、イロモノは奥にあるので、ゆっくり浸かりたい時は出っ張ったところに居ればよいようになっているっす。サイドから寝バイブラが2機、これがなかなか噴出が強くマッサージ効果大っす。さらに座ジェットが3、ショルダージェットが1。いずれも快調に作動中。うむ〜、こういう設備がしっかりした銭湯が廃業とはもったいない。温度は結構熱めで44度くらいっす。

おっと壁画を忘れてはいけない…浴槽背後には島嶼の立派なペンキ絵、少し古いけどね。これはおそらく丸山師だろうなあ、淡い色調と静かな画風。早川師とは正反対っすね。

続いてサウナへ、サウナは95度くらいかな。4人サイズで砂時計が二つ。特に他になし。今日は日曜日の夕方だから、結構サウナ客が多いけど、みんなわりかしマナー良いっすね。サウナ後は水風呂、これは20度下で結構冷たいっす。「汗を流してから入ってください」とあるので、汗ダクでドボンと行く人間もほとんどいないっす。やっぱり注意書きの効果は大きいっす。

上がりは脱衣場でデカビタ。それにしても新しい銭湯ではないけど、まだまだ十分やってけるし、設備もそれなりに充実。少なくともウチの最寄の銭湯より数段いいんだが…もったいないなあ。しかし西永福に銭湯が一軒もなくなるっつーことは、みんなどこに行けばいいんだろ?井の頭沿線も、歯が抜けるように「銭湯の無い駅」がぽつぽつ増えてるっす。困っちゃうよなあ…


(西永福の商店街、「祝入学」のつもり?)

(2000年3月)