富士の湯

2000年11月15日をもって廃業しました

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄方南町 徒歩10分

杉並区の富士の湯が廃業とのこと、っつー情報が入ったので、早速行ってきたっす。最寄は方南町から10分くらい。環七を北上、立正佼成会の大聖堂を右手に通り過ぎてすぐの環七沿いに、ちょっと奥まって「富士の湯」の玄関。下足の鍵は松竹錠。


(環七からでーんと見える立正佼成会関連施設)

さて、中に入るとフロント形式。サウナ料金は270円で良心的。バスタオルとサウナ札を貸してくれる。入り口周辺、どこにも廃業の張り紙がない。ううむ、フロントで、サウナ&水風呂付きの銭湯が廃業っつーのもあまり聞かないし、こりゃ何かの間違いかな?と脱衣場へ。フロントの前、男女の脱衣場の真中に当たる部分にはロビー。アイスやドリンクもあるっす。

さて脱衣場。天井は高い。ロッカーの数も多い。鍵は取り付けタイプのSUNの鍵。隅にマッサージ機と机、灰皿、テーブル、スポーツ新聞。辺りを見回すと、浴室の扉のガラスに「マンション建築につき、11/15日で閉店します」とある。やはり廃業か…失意のうちに(?)浴室へ進む。

しかしこの銭湯が廃業とは信じられん。設備も揃っているし、全然問題無い銭湯っす。ケロリン桶を取ってカランへ。カランはステンレスの6角カラン、6角の癖にレバー式っつーのがちょっと変わっている。シャワーは照射面積が小さく、他の人に当たりにくいのでよろしいっす。いずれも湯量、温度文句なし。出入り口近くに立ちシャワーとボディシャワー両方、しかも冷温のカーテン付きブースが2機。

浴槽形状がちょっと変わっている。三角形に切った形で、三角の先の部分が熱い深風呂槽。他が主浴槽なんだが、スーパージェット、デンキ風呂がついている。まず、ぬるい方の浅風呂へ。42度弱のぬるめ。デンキ風呂にも入ってみる。ううむ、なかなかの効き目。で、この銭湯のいいところは大きく浴槽を囲んだ冷水枕っす。ジェット部だけでなく、まんべんなく水枕が使えるようになっている。

両翼の広い銭湯っす。天井はむろん高い2段式、天井はさすがに汚れている。しかも…壁画!男湯が綺麗な富士山、この画風はまさしくナカジマ師。しかも手前が海でウィンドサーフィンが沢山…っつーことは西伊豆からか。かなり綺麗な絵っす。おそらく描かれて1年経っていないのではないだろうか?なにゆえにこの銭湯が廃業?

スーパージェットはかなり強力。が、いかんせん浅風呂は湯温がぬるい。深風呂へ移動…どうせ貫通穴が空いているから、そんなに温度は違わないだろうと思ったら、これがなかなか、44度上くらいで熱め。へー、こんなに温度が違うのか。上手じゃん。確実に2度は違う。

さてサウナへ。サウナは2段6人サイズ。遠赤外線の能書き付きサウナ。温度は100度。ううむ、広くはないが悪くはない。で、サウナの出入り口に棚があるんだが、ここになんとマンガが何冊か置いてある。とーぜんこれを持って入っている客もいるっす。「サウナ料金を払わずに入ると、他のお客様が不愉快なので絶対しないでください」ううむ、こういう書き方も珍しいが、確かにその通りかも。

で、水風呂。水風呂の手前に、足踏みコーナーっつーか、石が埋め込んであるっす。水風呂も結構広い。さらに温度も20度以下。いいじゃんいいじゃん。この銭湯が廃業とは本当に信じられん。

ガキが多い銭湯っす。5,6人入っている。みんなで熱湯側に入っているのでびっくり。こりゃ大きくなったら、いい爺さんになるぞ。廃業を知ってか知らずか、客が結構混んでいるっす。文化湯もまだまだ現役でいけそうな銭湯だったが、この銭湯もまだまだ現役で行けそうなのになあ…

ロビー前では、ガキどもがアイスを食べている。あと二日の命か。よく記憶に刻みこんで置けよ〜>ガキ。表に出ると、隣の酒屋もクローズ、どうやら二軒ツブしてマンションにする模様。うむ〜、もったいない。しかしまあ、「銭湯よりワンルームを!」っつー人の方が多そうだから、これもまた仕方ないのかなあ。

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(2000年11月)