小杉湯


(一見目立たない唐破風小屋根)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR高円寺駅 北口 徒歩5分

yellow.gif (192 バイト) 小杉湯ホームページ

さて、今日は銭湯ブラザーズ推薦の、高円寺小杉湯に行ってきたっす。高円寺北口を降りて、左側の呑み屋とか王将とかごちゃごちゃある路地、あれ庚申通りっつーのか?をしばらくいって、左に折れたところっす。

ここは基本的にフツーの銭湯なんだが・・・だが、Aクラスの「癒し系」銭湯っす。うむ、さすがだ。

入り口がちょっとごちゃごちゃしてるけど、中に入るとフロント、両側に男女の入り口ドア、奥にロビーがあるっす。白牛乳、コーヒー牛乳、ビールなど飲み物も充実。そして!アイスの冷凍庫もしっかり置いてあるぞ!これはエライ!ロビーにはマンガや雑誌も置いてあるっす。これなら「洗い髪が真まで冷える」心配もしなくてもいいっすね。

早速脱衣場へ。中に入ると天井がとても高い、伝統的銭湯っす。脱衣場なかなか広し。ロッカーの鍵のメーカーが「Oshidori」と刻印されている。珍しい。扇風機が充実。脇に椅子と灰皿。

さて、肝心の風呂に入る。天井は高い。基本はかなり古い木造銭湯なのだが、洗い場、浴槽など利用部分は改装して綺麗になっている。ずいぶん明るい印象があるが、照明が通常より強いのかな? 真中の列の洗い場は、ガラスの下にスキマがあるタイプのものだが、ご丁寧に真中に板がついているため 「自分の上半身と他人の下半身の合体現象(-_-;」がない。やっぱりこれって気配り?入り口付近に立ちシャワー2機。

さて、ここの売りは「ミルク湯」である。湯温は東京銭湯としてはぬるめ。しかしこのぬるさとミルク湯のセットが、なんかこう、大変癒される感じが するっす。浴槽は広め。隣は備長炭&木酢液の紀州美人の湯。これがまたぬるいのだが、なかなかよろしい、っつーよりかなりよろしい。非常にさわやかな湯である。香り良し。バイブラとジェットもなかなか良い具合であるっす。

いや〜、なんかこう、長〜く浸かって、うっかり寝てしまいそうな癒し系の湯っす。で、壁画が田園風景の絵。草原にサイロがいくつか立っているという絵なのだが、これまた全体と調和が取れてて、癒しのムードっす。

っつーわけで、一見なんてことないような銭湯だが、大変よろしいっす。さすが兄弟。っつーわけで、銭湯ブラザーズお勧めの東京銭湯っす。帰りはトラッドに白牛乳。あ〜、健康になった。

(1999年10月)


で、再レポート。

高円寺の藤の湯へ…たしかこの銭湯、ちょっと前に釜の故障とかいってたよなあ。しかし結構たつから、もう再開してるだろう、さすがに。とタカをくくって早稲田通りを歩くと…ありゃ〜、まだ「釜の故障によりしばらく休業」と下がっているっす。1ヶ月以上閉まってる感じだなあ…ヤバいかな?

とりあえず気を取りなおして、駅近くの小杉湯にひさびさに行ってみよう。ここも分かりにくいところにあるんだよな、康申通り商店街からちょっと入ると行灯看板。隣がコインランドリー。前まで行くと…ありゃ、ここって立派な破風造り?前に来たとき全然気が付かなかったぞ。なにしろ、破風造りの方の入り口は完全に閉鎖して、脇に今風の入り口。正面に回って観察、なるほど立派な小屋根っす。鯉の彫りが入っている。おまけにひさしに富士山の透かし彫り。こりゃ参った。立派すぎる。


(参った、こりゃ立派すぎる)

(しかも富士山)

下足板の鍵は東京珍しくおしどり。フロント形式、フロント前にロビーっす。で、この銭湯、銭湯パスポート一ヶ月7500円なんっつーのをやってるっす。こんなの使うヤツいるのかなあ、と思ってたらなんのその、フロントに沢山パスポートが預けられてるっす。見たところ7,8枚。うむ〜、20日以上入らないと元はとれんと思うが…

さて脱衣場へ。目線を水平にすると、前も見た小杉湯なんだが…天井を見上げると、おおっ!見事な格天井の東京銭湯。しかも広い。そういえば、以前はあまりこういう格天井とかチェックしてなかったよなあ。こういう銭湯のディテールをチェックするクセがついたのは、やっぱり町田師と出会ってからだなあ。それまでは、いかに貴重なものか知らなかったっす。

おしどりの脱衣ロッカーばっかり目だったが、松竹錠のロッカーもあり。丸籠も少しあるっす。体重計はASANOの丈の低いもの。

さて浴室へ。これまた天井高い2段の東京銭湯典型型。以前はあまり気にしてなかったが、地方の銭湯をいろいろ見てると東京は東京だな、っつー感じがあるっす。旅というのは身近なものを発見する旅なのだな。しみじみ。桶はケロリン。カランは丸い宝マークの入った赤青カラン。湯量、湯温良し。結構混んでるっす。高円寺なだけに?客層もそこそこ若いっす。

さあ、期待の風呂だ。その前に壁画だが…これは一体?ペンキ絵はペンキ絵なんだが…ん?外国の光景?海辺の光景なんだが…なんなんだ?線のタッチがちょっと違うっす。でも女湯側はどうも伝統銭湯壁画くさい。いったいこれは?とにかく変わったペンキ絵。東京ペンキ絵師が描いたのか?平成12年の作だから、おそらく前に行ったときと違う壁画のような気がするっす。

まあいいや、浴槽へ。3槽、で、なんと言ってもここのウリは常設のミルク湯。これに入りたかったのよ。まずはミルク湯へ。温度はぬるめで40度強くらいか。壁にはいろいろ能書き、「ゆったり入ってください」と書いてある。当たり前のようであるが、東京はノリが「サクサク」なんで、意外に「ゆったり」っつー単語は少ないのかもしれんっす。

白濁した湯、まさにミルク湯だが、考えてみればカルシウム系の温泉あるいは入浴剤でも別にそうだよなあ。「ミルク」と書いてあるから、どうしてもそういう先入観になるが…ホントにミルクかよ。まあ、そんなことどうでもいいのだ。気色良いものは良いっす。一部に「熱い湯がでてます」と注意書きがあるっす。

さらに他の2層はバイブラ&座ジェット3機のイロモノ湯だが…こっちの浴槽もタダものではなく、備長炭&木酢液の「紀州美人の湯」になってるっす。炭がたっぷり入っており、炭のさわやかな香り。こっちは温度は高めで43度くらいかな?湯温のバリエーションがあるのはよろしいっす。男女の境には広告がいくつか。それにしても、特に凄い銭湯ではないのだが、ここの湯はよろしいっす。まさに遠くの温泉より近くの銭湯。

湯が気色良いので、立ちシャワーで水を浴びて何度か入るっす。立ちシャワーは2機あるんだけど、奥のが結構変に奥まってるっす。が、手前のもブースが完全ではないので、カランに客がいたらちょっと飛び散るかな?水を浴びるときは結構気になるかも。

っつーわけで満足の湯。上がりはロビーでデカビタ、その他ビン牛乳やアイスも置いてあるっす。で、ここのロビーに飾ってあった額が…ん?男湯の壁画と同じ。もしかして、こんな風に書いて、ってペンキ絵師に依頼したのか?いずれにしてもいい銭湯っす。高円寺の住民は幸せだなあ。

(2001年10月)


これは再々レポート。

竹芝行って東京湾納涼船のパーティーに行った帰り、参加のギャル二人を率して久々に高円寺の小杉湯へ。機会あれば銭湯に連れていって啓蒙をするのだ!隣はコインランドリーが二つあるが、一方は「女性専用」とあるっす。正面の破風の小屋根を観察するが、相変わらず立派な屋根。鯉の懸魚。富士山の透かし彫り。

下足の鍵はおしどり、フロント形式っす。タオル持ってないギャルがいたので200円で買うが、これも普通よりちょっと安いんだけど何と貸しタオル10円もあったっす。さすが高円寺。フロント脇にはロビー。

脱衣場へ。天井高い格天井。脱衣ロッカーの鍵はおしどりと松竹のシリンダ錠。長いすが脇に。あと、この脱衣場は禁煙っす。

浴室へ。桶は黄色の無地桶(後注:やはりケロリンだったようだ)、カランは温泉マーク入りの赤青。で、ここの壁画が変わってて、丸山師のペンキ絵なんだけど、ロビーにかかっている 「ミコノスの港」っつー洋画を奥の壁いっぱいに書いたもの。変わってるけど、そんな違和感はないっす。島カランは2列だけど、男女の境の壁にはカランがないので、そんなに沢山カランがあるっつー訳ではないっす。手前部分に立ちシャワーブースが二つ、片方は固定で片方はハンドシャワー。天井はもちろん高い東京型2段。広告もいくつか掲載中。

さて、この銭湯の最大の特徴は薬湯。常設のミルク風呂、これがいいんだよなあ。乳白色のぬる湯、湯温は41度くらいっす。浴槽の中にランプがあるんで、白い色がますます引き立つっす。あとは今日は日曜日っつーことで漢方薬湯。薬草を11種ブレンドしたっつーこと。お茶色でなかなか効能が高そうな香り、温度は42度くらいっす。真ん中の槽が泡になっており、サイドは7穴のジェットが3機並ぶっす。

上がりはロビーで、ひさびさに旧式マッサージでもみもみ。ドリンクもまずまず、アイスもしっかり置いてあるっす。っつー訳で相変わらずかなり満足度の高い銭湯、一緒のギャル連もかなり喜んでたっす。銭湯上がりは久々に抱瓶で沖縄料理。結局シータク帰りになっちまったなあ。それにしても高円寺住民はシアワセっす。

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(2002年9月)