天狗湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR西荻窪駅 徒歩5分

yellow.gif (192 バイト) 天狗湯ホームページ

ユニーク庶民銭湯。

10月10日、銭湯の日は西荻窪の天狗湯へ。西荻窪南口下車、西荻東銀座商店街っつーところを進み、ちょいと南へ下りたところっす。行きは迷ったが、最短距離で行くと駅から5分くらい。建物は庶民的な銭湯建築。脇にでーんと煙突っす。これがいきなり正面で驚かせるのは「掲示板」。銭湯正面にホワイトボー ドというかなんというか、「銭湯からのメッセージ」が書いてある。ちゃんと「今日は1010…銭湯の日」と書いてあるっす。


(こんなのが表に張ってあるっす。たまげた。)

正面の写真をとるが…最近盗撮騒ぎとかあるから、銭湯周辺でカメラ持つのもなんか気が引けるなあ。天狗湯オリジナル暖簾くぐる。下足の鍵は…SAKURA-Gとカナリアが混じっている。自動ドアを抜けて番台へ。

で、番台で料金払おうとすると、いきなり番台親父が「今日は北海道のラベンダー湯でねえ…」と喋り出す。おやこりゃ愛想の良い親父さん。で、サイフを見ると…(-_-;。なんと1万円札しか入っていない。だっせー、と思いながら、「一万円札でいいですか?」

「いいよいいよ全然いいよ。ウチは開店から1万円でOKだ。財布を番台で預かろうかい?」 
「いやまあ、預かるほどのもんでも」 
「そうかい、いつでも言えば預かってやるよ」

なんと下町情緒風の番台親父。今ドキ珍しい。次に入って来た客にもラベンダーの話をしている。こりゃちょっと名物親父だなあ。

で、改めて脱衣場を見渡す…ありゃ〜大型銭湯。ドレッドノート型銭湯っす。天井はもちろん高いが、両翼も長く、さらに手前に休憩スペースまであるっす。こりゃ都内でもかなり大きいほうだなあ。

とりあえずラベンダー湯だ!浴室へ。浴室もこれまた伝統銭湯屋根なり。んでもって大きい。2列の島カランだが、かなりカラン間隔があるっす。で、桶置き場を見ると…ケロリンの他に、なんと楕円の木桶が2個。これもびっくり。 楕円の桶とは珍しい。

島カランはシャワーがないので、センターのカランに陣取る。カランは湯が6角、水が5角の「Waguri」刻印のあるもの。湯量、温度は問題なし。シャワーが若干ぬるいかな?それともあっしが熱湯マニアのせいか?男女の境は湖畔のタイル絵。

でわ浴槽へ。壁画はもちろんペンキ絵、しかも富士山だ!しかも山中湖からの富士山。西伊豆からと山中湖からは、富士山の絵の中でも二大王道っす。平成12年の8月だから、まだ書いたばっかりだな。写実的な富士山っす。浴室内、演歌がかかっている。脱衣場にかかっているところはあるが、浴室内っつーのは珍しい。下町系は結構あるけどね。

主浴槽は3槽に分かれ、深風呂、浅風呂、ジェット槽。まずはぬるめの浅風呂へ。ここでもびっくりするんだが、風呂の背後にホワイトボードが。「もしかしたらマリナーズが1位かも?」とか書いてあるっす。その横には、「熱ければウメてもいいけど、常識的な範囲で」という旨のことが書いてあるっす。さらにその横に、温度計が45度〜46度をさしているときが、適温の43-43.5度です」と注意書きも。

浅い方は、確かに43度ちょいくらいの感覚。いやしかし、今日はラベンダー湯。しかもメッシュに入った生ラベンダー。湯が紫でなく茶色になっているのはいかにも有り難い。ううむ。やはり10月10日の銭湯の日は、こういう余計なもののない、一般的な東京銭湯の大きな浴槽で風呂を楽しむというのがいいなあ。ここに来てよかった。

深風呂にも入ってみる。こっちはやや熱めで、おそらく44度を超えたくらい。ジェットにも入る。縦2穴のジェットだが、かなり噴流が強力で、エステバスに近い強さっす。

さて脱衣場。この脱衣場がまた…いろいろあるんだなあ。とりあえずアイスと ビールを含むドリンク群もある。TVもあり。みぞれアイス100円を賞味する。風呂グッズもかなり豊富であるっす。使い捨て歯ブラシもあるっす。で、あちこちにが置いてある。これが奇岩で、いちいち能書きが書いてある。その他ごちゃごちゃと飾り物があるのだが、なにしろこの銭湯、銭湯からのメッセー ジが多いっす。なるほど、番台の親父もそうだったが、この銭湯はまさにコミュニティ銭湯

長椅子があちこちにあるが、一角が休憩スペースになっており、雑誌も積まれている。雑誌に「ゴジラ大怪獣」なんてのが混じってたけど、これってひょっとして若旦那の?んでもってなんと!マッサージ機が無料!これはすばらしい。その脇には小庭で、ここにも沢山鉢植えがあって、小さな植物園となっている。ポスターや写真の類も多い。「銭湯ってどうして…」のポスターの下半分が切られている。何で?その脇には当然のようにぶら下がり健康器。んで…なんで ワクチンズのポスターがあるんだ?湯屋会のHPの案内も張ってあるのはご愛嬌。

番台はいつの間にお姐さんに変わっている。「あの〜若旦那いますかね?」と 聞くと、「今日はもう帰っちゃったんじゃないかな」とのこと。残念、ちょっと遅かったか。

しかしまあ、東京の銭湯としては珍しく庶民臭さを感じる銭湯っす。銭湯の建物はまさしく東京銭湯だけど、ノリ的には大阪に近いかも。施設は近代銭湯ではないが、戦後後期の昭和銭湯を代表するユニークな銭湯っす。

(2000年10月)


おめでとうとうか何というか。そっかー、もう2002年なんすね。

で、元旦は西荻窪の天狗湯へ。この銭湯は、ホームページを開設している割には伝統的な東京銭湯、かなり下町臭の強いところっす。 中に入ると、さっそくしゅわっちが客と話をしている…本当に会話の多い銭湯っす。何よりここの親父さんがやたらと話好き。名物親父。

さて今日は薬湯宝寿湯。この銭湯は3槽式、島カラン2列の大型銭湯っす。むろん東京伝統型。で、窓際から42度弱くらい、42.5度くらい、 深風呂で43-44度くらいかな。結構温度のバリエーションがあるっす。背後のペンキ絵も、前に来たときより新しくはなってたようだけど、 相変わらず見事な富士山。かなり富士山を強調したタイプっす。

名物のメッセージボードも相変わらず。眺めてると、なんとDEEP ACID が登場。これは予期してなかったなあ。で、結構混んでる。

上がりは…おや?新しく入れたのかな?ビン入りのコアップガラナが置いてあるっす(※後注:親父さんによると、ずっと以前から取り寄せてるとのこと)。120円。っつーわけで、元旦にふさわしい、富士山 拝み入浴だったっす。しかし正月って、開けてれば客が多そうなんだけど、どうなんだろか。数年前瀬田温泉に行ったときなんか、サウナ 「立ち」状態なほど混んでたけど…

(2002年1月)


しゅわっちがお待ちしております
(2002年3月、壁画鑑賞ツアーにて)


っつー訳で2003/1/1日の初湯は、西荻窪でキめてきたっす。改装後初めて行ったんだけど、なんと店の正面外壁に、丸山師のペンキ絵が!もちろん富士山。後でしゅわっちに聞いたら、「丸山さんにちょっとお願いしたら、やる気満々で二日もかけて書いてくれた…すぐ目につくから、普通より細かく書かなきゃな、なんて言いながら…」だそうっす。


(この通り、おなじみメッセージボードも)

(こちら富士山)

改装前の天狗湯は、割とごちゃごちゃとモノが置かれている、昭和の雰囲気の銭湯だったっすけど、フロント化して一変、基本的に真っ白にキめた、平成スタイルのシンプル銭湯へ。なんと、keihokuのアナログ体重計まで真っ白に塗られていたっす。ペンキ屋についでにお願いしたとのこと。

フロントの前に小ロビーがついて、脱衣場は全面禁煙へ。分煙化も最近の銭湯の傾向っすね。ラッキーなことにビン入りガラナは健在。

浴室も全体のペンキが綺麗に塗り替えられてて、あとペンキ絵も新しいもの(もちろん富士山)に。島カランは相変わらず二列の大型銭湯だけど、一列は余裕のあるシャワーつきのものに変更。

あと、浴槽はミクロバイブラを導入。で、この銭湯3槽なんだけど、端から深風呂まで温度傾斜があって、2度近く差がありそうなのがいいっすね。今日は宝寿湯の漢方薬湯。メッセージボードも健在っす。

で、肝心のお客さんの方だけど…これがさすがに元旦は大入り。ロビーでしばらくしゅわっちと雑談してたけど、後から後からひっきりなしにお客が。「おめでとうございます、今年もよろしく」と、いかにも地元系の挨拶。地元に愛されている銭湯っすねえ。

で、オマケ。改装したときに出た、古い松竹錠を一つ貰って来たっす。(-_-;これぞ銭湯マニアグッズ!カナリヤと松竹とSAKURA-Gがあって、どれにしようか迷ったけど、やっぱり東京王道の松竹にしたっす。

風呂上りは、西荻といえばココ!の戎が元旦から営業してたので、ここで熱燗で一杯。いや〜、この店も安くて美味い店っす。


(フロントでしゅわっちがお待ちしております)

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

(2003年1月)