松の湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 都営新宿線 菊川駅 徒歩8分 または JR錦糸町駅 徒歩15分

墨田区がまだまだなんだよなあ…っつーことで菊川の松の湯へ。菊川駅から三つ目通りを北上、堅川を渡ってすぐっす。徒歩8分くらい、行きは錦糸町から行ったんだけど、こっちからだと徒歩15分ほど。墨田区から江東区にかけてのこの辺りは、碁盤の目のように縦横がきっちりとして、道幅もかなり広いっす。東京西部とは大違い。インフラがいいんだから、もうちょっとブレイクしてもいいような気がするんだが…

さて松の湯、これが正面立派な唐破風、懸魚もなかなか。隣はコインランドリー、煙突は鉄の煙突っぽいっす。暖簾はオリジナルの屋号暖簾、下足板の鍵は王道松竹錠。ブーツ用の長い下足入れもあるっす。


(懸魚もなかなか)

中に入ると、これは番台型をモロに改装したような、脱衣場を三つに切った形のフロント形式。いきなり正面にチューリップ畑の写真の壁紙。ここはロッカー鍵はフロント預かり方式っす。スチームサウナはプラス200円の600円、払うと下足板と引き換えにリストバンド貸し出し。

さて脱衣場へ。さほど大きな銭湯ではないが…ロッカーは取りつけたようなシリンダ錠、天井は高く格天井、端がカーブ処理されているっす。全体的に木造色を強く感じる建物、手入れもなかなかっす。真ん中に1畳の長椅子、旧型マッサージ機、MORIYAの背の低いアナログ体重計。小さな缶ドリンクの自販機も置いてあるっす。

浴室へ。浴室天井はちょっと変わっており、アーチ型で真ん中に細いスリット状の湯気抜き、白と緑の縞にペイントされているっす。桶は黄色の無地桶。椅子は普及型。島カランは1列、カランは銀色6角、シャワーともども湯量、湯温OKっす。出入り口近くにカーテン付き冷温立ちシャワーブース。

最奥部の壁は男女をまたぐモザイクタイル絵。欧風の山に、男女をまたいだ虹がかかっている、たまに見るタイプの絵っす。この絵って旅客機が2機飛んでいるんだが、この飛行機がなんかヘン。見かけはジェット機なんだが…翼が前方に向かっているんだよね。ま、なかなかの絵っす。客はそこそこの入り。

さて浴槽へ。中規模の銭湯にいろいろとイロモノを付けてるから、どうしても幕の内銭湯になりがちだな…まずは薬湯槽へ。今日はヘルスケミカルの甘草のピンク色の湯、この槽は一人しか入れないかな…温度は42度弱っつーところっす。さらに主浴槽。まず7点の寝ジェットが2機、これはタイルでカーブを作っているのでなかなかの寝心地。温度は42度強っつーあたりか。その隣がデンキ風呂、期待して入ったら…あれ?弱い。っつーかこれ、デンキ入ってないじゃんかよ〜。スイッチ入れ忘れたか?さらにその隣が2筋の打たせ湯、壁があるので湯ハネを気にせず湯に当たれるっす。

スチームサウナへ。完全ガラス張りなので解放感があるスチームサウナ、3人強のサイズだなあ。温度は45度くらいで「ぬるいなあ」っつー感じだったんだけど、後の方で温度が上がってきて50度以上?こんどは「あちち」っつー感じ。サウナの後は水風呂、これまた一人サイズ。この時期だから20度切るような冷たさ。夏はどうだろうか…

ワカモノが二人、サウナでえんえんと世間話、これがモロ大阪弁。たわいない世間話をえんえんと。うん〜、この友達同士で銭湯に来て、だらだらと世間話をするのが大阪ノリ。ド東京の墨田区でこんな光景に会うとはねえ。やはりこのスタイル、要するに「今日は風呂でも行こうか」でないと、ワカモノは銭湯こないよねえ。大阪は「ちょっと一杯」と「ちょっと銭湯」が同じノリっす。なんで東京はあまり見ないんだろか?

っつーか、東京のワカモノはやっぱり、上京者の比率がかなり高いからなあ…幼馴染みも居ないわけだし、「一緒に銭湯に行く間柄」がなかなか形成されにくいのかもしれんっすねえ。これから「今日は友達とちょっと銭湯」を流行らせないっすかね?

他に、2,3歳の女の子を連れてる父親とか…ふと見るとなんと!いきなりマゲを結った力士が入ってきた!?こりゃびっくり、さすが墨田区の銭湯。力士が風呂に浸かっていると、いきなりさっきの幼子の父親が力士に「この娘と握手してもらえませんか?」、まだ若い力士はびっくり、それでも湯舟から握手に応じている。良かったねえ、風呂屋で相撲取りを握手、なんて、大きくなったらいい思い出になるよ。なんてやってたら、また一人力士が入ってきた…さすが墨田区の銭湯。この近くに相撲部屋があるのかな?

上がりはフロント前のロビーでパックのアクアブルガリア。その他パックだが牛乳ほかソフトドリンク。缶ビールも置いてあるっす。ロビーには新型マッサージ機が2台、あとぶら下がり健康器にTV。っつー訳でちょっと幕の内気味の一般的な銭湯ではあったけど、力士見たいならここだぞ!?


(ちょっと上部の、湯気抜きあたりの構造が変わっているっす)

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やすの紹介ページ

(2003年2月)