三立湯


(千鳥破風、玄関脇に木)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄要町 徒歩5分 またはJR池袋駅 徒歩12分

マニアにお勧め度高い銭湯っす。特に熱湯マニア。

池袋の三立湯へ。池袋の大学といえば立教大学、立教通りを大学を過ぎて少し、遊歩道の手前にあるっす。駅から12分くらい。要町からの方が近くて5分くらいか。東京の遊歩道って昔は川だったところっすよね。川っ縁にあったのか。

煙突がちょっと変わってて、回りに支柱のあるタイプだが、大きく「三立湯」と屋号が書いてあるっす。正面回るとこれが立派な千鳥破風造。ところでこの屋号ってなんて読むの?三タテ湯?縁起いい名前じゃん…


(煙突に看板がついているのがわかる)

下足の鍵はSAKURA-G、これが妙に新しい。中に入ると番台。親父はなかなか優しそうな親父。やっぱり商売人は、えなり系の方がいいよねえ。「コイツ、何怒ってるんだ?」ってなタイプはまず商売に向かないっす。

で、これがまた大型の銭湯。脱衣場天井は当然のごとく高いっす。格子でないのが残念だけど。男女の境に招き猫とTV。KEIHOKUのアナログ体重計。新型のマッサージ機が1台。あと、エアコンの上に…ジャビット君?なんとレオ君もいる。やっぱりここは冗談抜きで「三タテ湯」?テーブルの上にスポーツ新聞、それだけでなく脱衣場の一角が休憩スペースになっているっす。お分かりになると思うが大型銭湯。

で、この一角の休憩スペースに立派な九谷焼きのタイル絵?七福神ではないが、縁起モノの舟の絵、江戸町民が幸せそうに乗り合わせている構図っす。ううむ、こんな立派なものを…珍しい。

さて浴室へ。浴室がこれまた大型銭湯…かなり大型。天井高い東京2段型だが、両翼の張り出しが広いために途中にステンレスの支柱。島カランは堂々2列。余計なものは一切なし。黄色桶に、椅子が普及品と緑椅子があるが…当然緑椅子を取る。こっちの方が座りやすいもんね。

両サイドのカランはシャワーが1つとびに固定とハンドシャワー。島カランは一つおきに右、左とついているタイプ。収容力と便宜重視っすねえ。池袋のこの辺りって、貧乏アパート多かったエリアだしなあ。湯温、湯量OK。客はほとんどいないっす。

さて浴槽へ、大型銭湯なだけに幅広の浴槽。浴槽上部にはペンキ絵はないのだが…なんと、SLの写真。行灯になっているっす。しかもこのSL、アメリカのだぞ、多分。さらに男女の境は和風の田園風景、水車もあるタイルに書かれたタイル絵

基本的な2槽式、まずは浅風呂へ…え?え?熱い…かなり熱い。おそらく浅風呂で45度。これは珍しい。一気に入らず、まず胸までの半身浴、さらにそろそろと肩まで。別に一気に入ってもいいが、こうやって慣らしで入っていく方が良く汗が出ると、最近気が付いたっす。1穴のジェットが2機、2穴のジェットが1機。気泡が混じってないのもあるっす。さらに湯の出口が多少変わっていて洞窟状のところから出てくるっす。タイルは細かめ。

さて、浅風呂がこれだけ熱いなら…と深風呂に入ると、やっぱりキョーレツに熱かった。46度あるぞ。温度計は浅深両方とも静かに46度、やや上を指しているっす。深風呂の温度計は新品だったから、本当にそうかもなあ。浴槽脇に、湯かき棒っつーか板が置いてある…っつーことは熱い湯は確信犯だな。こう書けばDEEP ACIDが行くに違いない。

で…客がこれまた面白いっす。これだけ熱いと、大体は入っていなかったり、ギャーギャー騒いだり、水埋めたりしてるのだが…ここの客層はおそらく50〜70くらいかなあ。みんな静かにすっと深風呂に入り、黙ってしばらく浸かり、そして黙って出る。黙ってるけど、みんな身体は真ピンク。熱いんだよお、やっぱり。うむ〜、これこそ熱い湯に黙って入る、東京の見栄文化!最近見なくなったぞ!身体には悪いだろうが…池袋に真髄見たりだ!

上がりは脱衣場でタイル絵をみながらリンゴジュース。それにしてもここは本格派銭湯だなあ。ペンキ絵があれば言うことないが…

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

(2001年10月)