銭湯最後の日

ちかごろ、銭湯パラダイスで2000湯のS氏に言われたことが頭に残っているっす。「番台の銭湯はいっておいた方がいいよ、フロントにしてるところはまだやる気があるところだけど、番台のところは、いつやめよかなー、ってところが多いから。」

っつーわけで、破風造番台型にターゲットをあてて、中野坂上の松の湯へ…近くまでいくと、なあんとなくヤな予感だが、前方に桶を抱えた女性がいたので安心。さてたどり着くと…

これが衝撃の光景!白幕で囲った工事現場。パワーシャベルが中にあるのだが… ああ、なんと無残。取り壊しの途中のようで、銭湯本体は横の階段を残して全て消えているが、なんと廃墟の中にたかだかと煙突が一本。巨大煙突は回りに足場を組まれて、今にも取り壊される寸前っす。無残なり。

まるで古代に絶滅した恐竜の背骨、あるいは進駐軍の手で解体される巨大戦艦のようであるっす(なんつー想像だ?)。銭湯愛好家にとっては、あまりにも衝撃の光景っす。(町田師は取り壊される銭湯の煙突のてっぺんに上って写真を取ったことがあったりするっす。)


(すでに本体は跡形もない)


(建築計画はいいんだけどさー)



(これは2002年7月、上井草大師湯跡で見かけた光景
本体は既になく、煙突も先から壊されているっす)