中級者向け 銭湯マニア入門

常に持ち歩いているもの

カバンにはむろん、タオルは必須、これは年始回りとかに使うようなもんで十分っすね。ただ、タオルによっては持ちがかなり違うものがあるっす。ボディソープ、石鹸だと持ち歩きに不便なんで(後はひっくり返すとカバンの中メチャクチャになるっす)、小さい容器に移し替えて持参。あっしは日本リーベのダブ使っているが、これは結構肌に優しいので毎日入るにはいいっす。あとはシャンプー系。あと、あっし的には、頭洗い用のプラスチックのトゲトゲがついたヤツ、少し高めの先が丸く処理してあるヤツを使っているっす。これ使うと大変良く洗えるし、リンス使用時も伸びが全然違うっす。

で、ここから先がマニア向け…まず東京銭湯マップ、これはサイズが大きいので、縮小コピーして持参。さらに神奈川銭湯マップのコピー。あとは「さいたま湯巡り」の銭湯欄の縮小コピーと埼玉のミニ地図。さらに千葉のミニ地図。これだけあると、首都圏でほぼ何があっても、迅速に銭湯を探すことが出来るっす。銭湯をめぐるには時間の節約が超重要課題なのだ。これにimodeのケータイがあれば完璧。

銭湯の発見方法

銭湯はアナログなもんだけど、見つけ出すにはハイテク情報機器をフル活用するのが一番っす。アナログ人間が「そんなんじゃダメだよ」とか言ってヒーヒー探している間に、サクサク探してゆっくり銭湯を楽しもうっす。

都市の場合

やはり銭湯マップは必携っす。東京、大阪、神奈川、京都では銭湯マップが出てるっす。大阪はかなり古いものになってしまったけど。神奈川も1999年版か?東京は2003年版がそのうち出るらしいっす。最近は各都道府県の浴場組合も一覧リストをホームページに出してるところがあるので、これも要チェックっす。あと、例えば横浜だの船橋だの、地域限定の銭湯マップもたまに出ているっす。銭湯マップを持っていない場合、銭湯MLの呑み会とかに来てマニアにコピーさせてもらおうっす。また、ローカルな銭湯マップ持ってるお方、是非あっしにコピーさせてくれ〜。

なお、マップに乗ってても廃業しちゃったところって多いんすよねえ。なるべく廃業情報の把握に努めてるんだけど、「万一」のケースの場合を考えて、あっしの場合「セカンド目的地」を設定しておくことが多いっす。

んで、「遠い銭湯」「行きにくい銭湯」は行ける時になるべく先に行っておくのが基本っす。

遠征の場合

問題ははるばると遠くまで遠征に行く場合なんすよねえ。これは時間が惜しいし、やってないときの失望は10倍増なんで、あらかじめしっかり調べておきたいところっす。

事前の調査の方法

インターネットタウンページ (ITP)

やっぱりこれが一番強力。住所の他、地図もイマドキは出力されるので、あらかじめ候補地をいくつかプリントアウトしておきたいところっす。あと、ITPの銭湯カテゴリにはスーパー銭湯なんかも混じっているっす。一般公衆浴場にコダわる人は…銭湯の名前とか、あと大きな自動車道路沿いはスー銭が多いっすね。まあ電話かければ確実。

電話帖

一昔前は、これが唯一の情報源だったが…インターネットタウンページがあるので、今や電話帳は不要な感じもあるけど、銭湯ページには広告も載っているので、これはITPには無い情報っす。

各地の銭湯紹介ホームページ

充実している地域とそうでない地域があるけど、各銭湯の様子とかも紹介されているので、是非チェックしておきたいところっす。

地図

たかだか銭湯のために地図まで買うのは…っつーところだが、観光(あるいは仕事)兼の場合はやっぱりあると便利。出来れば町のほか、番地の表示もあるものがいいっす。行きの電車とかの中で、地図にあらかじめ銭湯の位置を記入しておき、訪問計画を立てておくとなかなか便利っす。特に交通手段との兼ね合いを考えておくのが大事。

あっしの場合、おおむね呑みとセットだから飲み屋街のチェックもおこたりないっす。特に問題になるのは、旧城下町である地方都市で、駅と城が離れている場合。こういう場合、町の繁華街は駅近くでなくって、城の近く、大手町とかある辺りの少し脇が栄えている場合が多いっす。町名で連想できるようになったらプロかも。で、繁華街近くの銭湯は(もし残っていれば)結構濃いところが多いっす。あと、古くからあるフーゾク街の近くには、濃い銭湯や濃い飲み屋があることが多いっす。

交通手段

特にあっしは「鉄」の人ではないのだが(銭湯マニアには多いらしい)、各地の交通、例えば電車の頻度はどのくらいか、とか特急や快速の様子とか、終電は何時ごろかとか調べておかんと泣きを見るっす。いくら鉄道が通ってても、2時間に一本だったりしたらねえ…

たいがいの銭湯は鉄道の駅に近いところにあるけど、たまにバスでしか行けないところもあるっす。これは相当気合を入れて調べねば。

営業時間、定休

これだけはしっかり調べておかないと泣きを見るっす。まあ、直接電話するのが一番だけど、通常は開店ちょっと前くらいの時間に電話するのが良いらしいっす。銭湯への午前中の電話は止めておくこと。

現地にて

是非もっておきたいのは、imodeのケータイ。PHS&PDAとかで繋いでもいいけど、かさばるし、PHSは田舎だと電波の入るところが限られるっす。ケータイはたいがいどこでも入るので安心。

imodeのタウンページからも、「業種:銭湯」で引くと調べられるけど、検索がヘタだとどばーっと出てきて、たどり着くのに一苦労、あらかじめ検索条件に都市名あたりまで入れれるとグッドっす。が、県全体で引いても30件くらいしか出て来ないところも結構あるけどね…

あと、あっしが強力にお勧めしたいのはケータイのimapfan。別に他の地図でもいいけど。住所を番地、家屋番号まで入れると、ピンポイントで周辺地図、あと最寄の駅まで表示してくれるっす。これはもう感動モノの強力ツール。

現地で方角迷ったらどうするか…人によってはコンパスまで持ってく人もいるらしいが、手っ取り早いのは衛星放送のアンテナ。アレは南西方向を向いているらしいっす。あと、人がぞろぞろと歩いてくる方角には駅があることが多いっす。

さて、あとは煙突、行灯の看板、暖簾なんかを発見するのみ。桶を持って歩いている人がいたらもう近くだ!

銭湯の観察ポイント

なんてことない銭湯。が、いつも当たり前と思っていることに良く目を向けてみると、銭湯ごとの特徴がいろいろあるのだ。

立地、町の歴史

銭湯は町の歴史に深くかかわっていることが多いっす。歴史ある城下町、寺社町、港町なんかには渋い銭湯があることが多いっす。あと、高度成長期に発展した町、工場街なんかは、工場労働者とかのために銭湯が発達したケースも多いっす。繁華街の傍らにある銭湯は、建物、客層ともに濃い場合が多いっすねえ。

銭湯のロケーションも良くみると楽しいっす。商店街の真中に位置して、シンボルになっている銭湯は良くあるっす。あと、銭湯を中心に、小さな飲み屋が寄り添うところとか。

外観

さて、銭湯を発見したらまず周辺をぐるりと一周してみようっす。まず見るところは当然玄関。破風の屋根だったら、形状とか懸魚もチェック。玄関前の自転車のとめ具合。自転車が多いっつーことは、それなりに距離のあるところから来てる人もいるっつーことっす。また、隣の店が同じ系列経営、なんっつーこともあるっすね。横に回って天窓の具合。裏に回って煙突、釜場が見えればラッキーっす。廃材が積んでいるところも多いっす。こういうところは薪でくべてるところ。後は屋根の形状や鬼瓦なんかもチェック。

あと、銭湯なんっつーのは大概、コインランドリー併設が多いっすね。駐車場の有り無しも一応チェックしてみよう。

看板

銭湯の看板、これはその銭湯のスタイルの一端をあらわしているっす。大きな行灯の看板で派手にいろいろ書いているところ、これは商売やる気が大きいところっすねえ。新百合ヶ丘の松葉浴場みたいに、遠くから目立つ看板を無理やりつけてるところも。東京の銭湯は比較的地味系?関西の銭湯は一般に遠くからわかりやすくしてるところが多くて、丸く「ゆ」の形の看板をつけてるところも多いっす。

あるいは、ほとんど派手な看板をつけてないところも。こういうところは、地元の常連客でほとんど持っているところが多いっす。どこにも屋号が見えないところもあるっすねえ。こういうところはほとんど「角のお風呂屋さん」で通ってるところだろうなあ。

「薬湯」「天然温泉」「軟水風呂」とか、その銭湯のウリを大きくPRしているところもあるっす。

煙突、釜場

煙突にも様々なスタイルがあるっす。基本的には東京では75尺(23メートル)の高く綺麗な形のスラっとした煙突。よく屋号や、「天然温泉」「サウナ」のような宣伝文句も書いてあるところがあるっす。公衆浴場のシンボルマーク「ゆ」のマークがついてるところも多いっすね。関西に行くと、これが割とずんぐりした太い短めの煙突。その他に周辺に枠がついてる鉄製の煙突も。たまに煙突の先に「掃除機」がついてるところも。避雷針はかなりの確率で見つけられるっす。

地方に行くと煙害も弱まるようで、短めの小型煙突が多いっす。こうした小型煙突は、周辺からワイヤーで支えられていることも多いっす。あるいは、土管をつなげたような形状の煙突も。たまに四角の煙突なんかもあるっす。その他バリエーションは豊富で、途中で切られた?と思われるようなもの、逆に途中から継ぎ足されたような形のところも。

ビル銭湯になると、これが一転するっす。古いビルだと、ビルと一体化した太い四角い煙突がビルのてっぺんから出ている場合も。ビルと別についてるところもあるっすね。新しい銭湯なんかだと、重油焚きだからほとんど煙突が目立たず、脇からステンレスの煙突が何本か横に出ている程度のところも。

玄関

銭湯の最初の見どころは、玄関っす。都市型銭湯は表から玄関コーナーに進むようになってて、ここで靴を脱いで下足入れへ。東京型は正面に傘入れが置いてあるところが多いっす。あるいは、このポジションにタイル絵やその他の絵が書いてあることも多いっす。これは第一の見どころ。その他、入り口に招き猫や熊手といった縁起物を置いてあるところも。花や木を置いてあるところも結構あるっすね。

この玄関、立地によって微妙に客の感じが違うっす。靴をそのまま脱ぎ散らかしてあることが多いところは、地元客の割合が高いところ。整然としてあるところは、そうでないか、あるいは人口流出入が結構あるエリアっす。

屋号

屋号、要するに銭湯の名前ね。途中で名前変えてるところも結構あるっす。これもいくつかパターンがあって、

その他、「バン・ドゥーシュ(フランス語)」のようなところも。とにかく銭湯の屋号は面白い。あっし的には、「シャネル湯」とか「ビトン湯(当然、ビトンマークのタイル)」、「テクノ湯(レイブだ!)」、「レゲエ湯(ラスタカラーにレゲエ)」「ヒーロー湯(いたるところにヒーローフィギュア、壁画はウルトラマンと怪獣の銭湯シーン)」「ガメラ湯(縁起よかろう)」とかあれば…

その他、銭湯アイディア募集だ!

暖簾

下足入れ、傘入れ

番台

料金システム

脱衣場天井

脱衣ロッカー、籠

体重計

置物

ポスター

洗面所

だんだん面倒になってきたので、続きはまたね…(まだ脱衣場にも入ってない…)