浴室設備


いわゆる東京型典型的浴室、最奥部に浴槽、富士山の背景画、センターに釜場へのドア
カランは縦に並ぶ。開店前なのでやや暗いが、営業開始すると照明がついて明るい
(北千住 大黒湯)

東京の一般的な銭湯は、大きな主浴槽が2槽に分かれ、片方が深く、片方が広めの浅い風呂。両方はつながっていることが多い。また、浅風呂の方は超音波風呂と言われる、気泡交じりのジェット噴流設備を備え、マッサージできるようになっているところが最も多い。東京の主浴槽は42度から45度くらいまでが一般的。

対して、大阪の主浴槽は型がない。副浴槽として変わり風呂を多く併用しているところが多い。また東京の主浴槽は長方形がダントツに多いのに比べ、大阪はカーブを利用しているところも多いっす。

さらに地方に行くと、いろいろなバリエーションがあるっす。概ね共通に感じられるのは、長い年月、多くの人に馴染まれてきた「味」のオーラ。


割と典型的な地方型銭湯、手前に汲み湯槽、浴槽は手前が主浴槽、奥が薬湯の副浴槽
釜場へのドアは小さい。その横の高い位置の鏡は髭剃り用だろう。タイルの細かさも注意
男女の境は厚手のガラスとなっている。実はこの銭湯、手前に小さな水風呂槽あり
(鹿児島 甲南湯)


これまた典型的地方銭湯、センターに、中に段のついた浴槽、浴槽のフチは石になっている。
右側は髭剃り用の位置の高い鏡、男女の境がガラス、高さが低いのに注目!
奥には薬湯の副浴槽、薬湯の表示のホーロー板
(長崎 丸金温泉)


東京の比較的一般的な浴槽、左から座風呂、寝風呂、バイブラ、手前は水風呂槽
(北千住 大黒湯)


ちょっと分かりにくいが、浴室の中に屋根があり、この下がヒノキ風呂になっている。
(用賀藤の湯)

檜風呂を設置しているところもたまにある。また、近年増えている露天風呂だが、岩風呂にしているところも多い。露天は男女日替わり、というところもいくつか。宮城湯の露天なんかは屋上が交代なので要確認だろう。


このような素晴らしい露天風呂がある銭湯も最近はちらほらと
(北千住 大黒湯)


庭の中にある素晴らしい石の露天水風呂だが…どう見ても池っすよねえ。鯉の気分で入浴!?
(稲荷町 寿湯)


水風呂(用賀藤の湯)

副浴槽として薬湯槽を設けているところも多いっす。


日替わりの薬湯になっていたりするっす
薬湯を掻き出すことなかれ
(北千住 タカラ湯)

千代の湯の変わり風呂、
この銭湯は何でも挑戦するらしい。
浴槽内石踏みコーナーは素敵。

内湯と違って、銭湯の浴槽にはさまざまな「シカケ」があることが多いっす。これも楽しみの一つ。


湯内は椅子状になっており、背後から気泡交じりのジェットが噴出
噴出口も1穴のものから8穴程度あるものまでさまざま
「座風呂」と銘打ってあるところは、ふくらはぎや足裏の噴出もサポートすることが多い
(北千住 大黒湯)

左側が浴槽底面より泡を噴出させて、身体全体をマッサージするバイブラ
右側は寝れるようになった上に、背中からジェットも噴出させる寝風呂
のぼせ防止に水枕もあるっす
(北千住 大黒湯)

これはあっしの大好きな「デンキ風呂」、両サイドに電極があり、
弱い電流が湯内を流れる。
疲れているところや悪いところに集中して効くのがよろしいっす。
あっしは背中電極にべったりくっつけて入るぞ。
ビギナーは、まずはデンキの弱い真中辺りに、
腰辺りだけ浸けて入ればよろしいっす。
これでも腰骨回りにグイグイ効くぞ!
(吉祥寺 弁天湯)

電極がついているのが分かるっす。
真中辺りは結構弱い。
上にあるのはWakagaeriの能書き板
(北千住 タカラ湯)

古い銭湯では、こうした小さな槽が出入り口近くにあったり
するが、これは入るためのものではないのでご注意…
ここからお湯を取って、身体に掛けて洗うっす
カランの湯量が豊富な現代では原始的に思えるが、
やってみると意外と便利
(鹿児島 甲南湯)

そして銭湯に欠かせないもの、それは湯の温度計!が、これがよく狂っていることが多いっす。やはり最終的には体感温度計。見てるとKawasakiバルブの温度計が多いっすね。 


通常、42度から46度まで赤線
(西荻窪 天狗湯)

お湯の出口は、いろいろと工夫してあるところも多いっす。


ここからじょばーっと湯が出てくるっす
中にカエルが入っていることも多いっす
あと、ガリウム石だの麦飯石だの効能のある
石だの、備長炭だの
(吉祥寺 弁天湯)

ここは亀
(西荻窪 玉の湯)

これは石をめいっぱい詰めてる
(北千住 大黒湯)

こんな感じの滝状の湯出口も良くあるっす
関西に特に多いかな?
(北千住 タカラ湯)

こういう動物モノもよくある
ライオン口とか、リスとか
地方に行くと凝ってるっす
(北千住 タカラ湯)

サウナは通常の乾式サウナ、スチームサウナ、塩サウナ等あるが、塩サウナは男女日替わりで実施しているところが多いので、事前確認が必要。


風呂場の照明も
チェックポイントの一つ
(廿世紀浴場)

こんなオリジナル注意書きが
あるところも
(千代の湯)