まあ、もう10年以上前から、二人っきりになるとウダウダこんな話をしてる訳だが…
「やっぱりオレはBEATLESやKISS的な、全員参加型のバンドがいいねえ」
「やっぱりウタだよなあ、バンドなんてしょせん、歌伴じゃん」
「最近は分業化も激しいからなあ、歌ったことないバンドマンも多いだろうなあ」
「ポールマッカートニーとか行った？みんな行って楽しんできたみたいだけど、オレは最初から全然行く気なくて」
「やっぱり、いい歳の年寄りを崇拝して、何がロックだ、なんっつー感じなんだよねえ。ヤだなあ、っつーか」
「しかし、もし行ったら、いや〜良かったよ、なんてなっちゃうんだろうなあ、それもクヤシイ」
「だが、みんなで良かった良かった、っつーのもなんつーか…ロックの聞き方なんだろか？」
「だって、今はカラオケでパンク歌って、俺はパンクだ！なんて堂々と叫んでる時代だよ」
「何かオカシイ」
「何かオカシイ」
「思えば、ロックはもともとサブカルで、そういうマイナーさで気合が入ってたというか何と言うか」
「今や、文化のメインストリームだもんなあ。居心地が悪いというか、こんなハズではなかったというか…」
「お互い、ヒネくれてるよなあ」
なんて話を、たまに延々と朝までしゃべくるのであった