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月齢13.9の夜(あとがき)



 読んでくださってどうもありがとうございました。
萌えが昂じて思わず書いてしまった代物ですが、自分では面白いんだかつまらないんだか
さっぱり分からないので、ご意見ご感想とかいただけるととてもありがたいです(^^;

 掲載した本の方にもあとがき書いたのですが、せっかくなので
本に書かなかったその他を綴ってみようと思いましてこのページを設置してみました。

 さてこの作品、最初に考えたストーリーとは大分…いや全然違ってしまいました。
実はこんな感じでした(笑)↓

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 ちょうど千年前の魔物編の頃だったので舞台はデボロ遺跡。
戦いの中でゾフィスの罠にはまり、清麿は床に開いた裂け目から一人落とされる。
それはあまりに深くてどこまで続いているか分からなかった。ガッシュは当然
その後を追おうとしたが、ゾフィスに阻まれてしまう。

 デボロ遺跡の地下には地底湖があり、清麿はそこに落ちるのだが、
意識を失っているためそのまま沈んでいってしまう。

地底湖のほとりには、二つの人影があった。
一人はうさぎのような耳を持った魔物の子で、名前は”エル”。
もう一人は20代半ばの北欧系の女性で、冒険家のユーリ。

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 あー、念のため言っておきますが、これを考えたのはモモンが出てくるずっと前のことです(笑)
うさぎで”える”というのは、実は私のポストペットがモデルで、モモンとエルが出てきたときには
ちょっと笑ったというか驚いたというか(笑)
本の持ち主を20代半ばの女性としたのは、その頃その年代の女性パートナーがいなかったからと、
後ほど出てくるストーリー的理由の為ですが。

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 清麿が落ちてきたのに気がついたユーリとエルは、身を切るような冷たさの地底湖に飛び込み、
沈みかけていた清麿を岸に引っ張り上げる。
飲んだ水を吐かせ、なんとか息は吹き返えさせたものの体は氷のような冷たさ。
このままでは死んでしまうと思ったユーリはエルに火を焚かせ、清麿の服を脱がせ
自らも裸になると、清麿を抱いて毛布にくるまった…。

 あまりの冷たさに「助からないかも…」と思うユーリ。
ユーリはナゾナゾ博士にゾフィスの話を聞かされ、手助けをするためにデボロ遺跡に来ていたので、
他のメンバーの名前や容姿の情報は既にもらっていた。
黒髪の東洋系の少年…。話に聞いていたガッシュのパートナー、清麿に違いないとすぐに分かった。
上では戦いは既に始まっている。しかし、彼を助けるのが先決だわ…。

 木がはぜる音で目覚める清麿。
ぼんやりとした意識の中で、なにか暖かくて柔らかいものに包まれているのが分かってくる。
暖かくて本当に心地よい。ほんわか幸せ気分になる清麿だが、だんだん意識がはっきりしてくると
ようやく自分の状況を理解した。

 「どわーーーーーっっっ!!」
 「あっ! 目が覚めた!!」と嬉しそうにエル。
 「…ああん、もう、耳元でそんなに大声ださないでよ…。」と迷惑そうにユーリ。
清麿はひたすらパニック状態。
しかしユーリがしっかり抱きついて離れないので身動きが取れない。

 「いい? 清麿? あなたはあの湖に落ちてきたの。引っ張りあげるのに時間がかかってしまった
 せいで、あなたの体温が極端に下がったの。それでこうして暖めていたというわけ。理解できた?」

 「…はい…。」真っ赤になりながら答える清麿。やっともがくのを止める。
途中からなんとなく理由は分かっていたのだが、じっとすると女性の素肌がもろに感じられて
しまうので、反射的に抵抗を続けてしまったのだ。

 「あ。でも何でオレの名を…?」気がつく清麿。
 「ナゾナゾ博士からあなたのことを聞いていたのですぐに分かったわ。
  本当に助かって良かった…。」
 「…助けてくれたんですね。…あ、ありがとうございました…。」
 …でも、ここからどうすりゃいいんだーっ!?(清麿心の叫び)

 その後、清麿を探しに来たガッシュやナゾナゾ博士達と無事合流し、エル・ユーリ組を加え、
共にゾフィスを倒しに向かうことに…。

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 てな感じのストーリーだったんですが、オリジナルキャラはあまり好まれないし、
この先の戦いの場面にオリジナルキャラを組み込むのは不可能だし…と、いろいろ不都合が
あったので、この案はあっさり却下(笑)

 その後、やはり清麿を助けるのはガッシュだろう。清麿を暖めるのもやはりガッシュだろうと考え、
更に、原作で何故ガッシュは会ったばかりの清麿をああもはっきり”友達だ!”と言い切れたのか
疑問に思っていたというのもあり、その辺を組み合わせたら先の「月齢…」のストーリーに
なった…というわけでした…(^^;

 思いきり日ごろの妄想の一端を暴露してしまいました(笑)
一応いろいろ妄想はするものの、それをまとめ上げるのは本当に難しいですね…。

 つらつらとたわごとを書き綴って参りましたが、ホント全然あとがきっぽくなくてごめんなさい(^^;
最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたー(≧▽≦)

(2006/3/6 記)

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