1月
下燗
追悼と前進の決意。

平成7年1月17日、午前5時46分、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生した。マグニチュード7.3で震源の深さは約14キロ。神戸市・芦屋市・西宮市と淡路島の北淡町で震度7の激震を記録。阪神・淡路大震災である。
自宅を失なった人は最大で23万人、死者は6000人超。負傷者は約42000人、倒壊家屋は約40万棟の大惨事となった。
10年後の日記にこうかいた。「溶暗が薄らぎ晴れてきた空はみごとなほどの青色に染まっていた。昨日の霙交じりの雨がまるで夢のようである。10年前の今日を思う。燃え上がる街を映し出すテレビ。何をなすこともできぬ無力感。おびただしい犠牲者。さらに数を増す、だが決して秩序を見失わない整然とした被災者の姿。諸外国からの救援。ボランティアの人々。あとで国民が知ることになる革新首長による自衛隊救援忌避。あの大震災から10年である。中国人の「愁」や韓国人の「恨」を底に置いた心理と違い日本人の「禊」は逆に作用すると「のどもと過ぎればなんとやら」になってしまう非学習性に繋がる。忘れてはならないものは厳然としてある。」
この日を防災とボランティアの日としたのは、ボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われたため。

●身近にありますか?

19日は、家庭消火器点検の日である。平成3年全国消防機器販売業協会が制定。1と19で「119」となるという数字合わせ。11月9日は消防庁が定めた「119の日」であるため、1月19日を選択したというおまけつき。必要性はわかっていてもという家庭が多いのではないだろうか。自動消化装置なども家庭用が普及しているようだが、コンパクトな消火器もいつも目に付くところに一個どうです?コンパクトは瓶には「喚火萬膳」。こちらの火は余韻が長くてなかなか消えません。

●よくあんなに金をつかえるなあ、と思ったのは…。

20日は米大統領就任式である。そう憲法で決まっている。米合衆国憲法20条で、大統領の任期は1月20日の正午に終了することとされており、その瞬間から次の大統領の任期が始まるのである。2005のこの日、布摩(ブッシュ)が何十億の金を使ってセレモニーをやったが、中国がさっそく大いなる無駄と非難した。大海嘯(つなみ)への援助がさきだろうと言わんばかりだったが、渋い政府援助姿勢が世界の顰蹙をかった中国(国内向けには世界一の援助と発表。このあたりのズレが恥ずかしい)に言われたのではアメリカも堪らないかも。

●倒幕へのプロセス

21日は薩長同盟締結の日である。慶応2年、薩摩の西郷隆盛が土佐の坂本竜馬らの仲介で、長州の木戸孝允らと京都で会見、倒幕の為に薩長同盟(薩長連合)を結んだ。幕末から明治初年の薩摩の活躍は目覚しいものがあるが、権謀術数では長州に一日の長があるかもしれない。ちなみに明治維新を叩き上げたといわれる薩摩の兵法、薬丸自顕流には権謀術数(かわし技、うけ技、隙を窺うなど)は考え方すら、ない。「薩摩自顕流」という米焼酎があるが、減圧米焼酎のごときフルーティな香りは名前となじまない。ここはやはり薬丸流由縁の「私領五番隊」といきたい。

雪の進軍、ここはどこやら道さえ知れず。

明治35年の1月23日、八甲田山へ雪中行軍に出かけた兵士210名が遭難した。指導部の判断ミスで兵士は軽装のまま行軍。猛吹雪の中、寒さと飢えと疲労で遭難。199名が死亡したのだった。兵を預かる将、幕営の責任が重いことは過去現在をとわず軍隊そしてすべての組織にとって言えることである。平成17年1月26日に辞職したNHKトップの老醜とそれを庇った読売トップの老醜。二つの組織とそこの人間をダメにしたのはだが二人の老人だけではない。
国旗日の丸。従来没看過這個美麗的旗!中国語でいうなって?

27日は、国旗日の丸が制定された記念日である。明治3年1月27日に国旗協会が制定。敗戦後、自虐史観と金儲け本位制に魂をスカスカにされた日本人は、1999平成11年8月13日になってやっと公布・施行された「国旗国歌法」によりそのシンボルを再び得たのだった。日の丸の縦横の比率は2:3、直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置とされている。
佐藤さんの「さつま」、日当山さんの「アサヒ」など太陽を描いた焼酎は多いが、これに海と松と亀と鶴を配したおめでたいラベルもまたいくつもある。「真鶴」をすこしいただく。「鶴亀」をさらにすこしいただく。

○昭和基地開設。

昭和32年1月29日、日本の南極観測隊が南極・オングル島への上陸に成功、昭和基地を開設した。この年から翌年にかけては「国際地球観測年」であり、南極大陸には日本を始め12か国による観測網が敷かれた。
それから半世紀ちかく、地道だが継続的な観測、研究作業が続けられている。南極といえば、観測船。初代「宗谷」にはじまり、「ふじ」など印象に深い。最後の(最後になりそうな)観測船「しらせ」は耐用年数を超えているが、新艦を造るのはあまりに巨額な金がかかると霞ヶ関の役人はゼロ査定にしたらしい。設計費55億円。建造費540億円。対中ODAの巨額(累計3兆円)とはケタが違う。外務省はあっちの国の外務省だとバレてしまったが、文部省もだったのかね。


(1月おわり)


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