(上燗)
(上燗)

●メイ・クイーンの日のほうがよかでしょ?

メーデーと聞いて「赤旗」と「なんとかフンサーイ」というシュプレヒコールを思い出しますか?そりゃあ、オジン。5/1「五月の女王」、メーデーの本来の意味であった「春の祭り」を楽しむ日としたいものです。そうなればこっちのもん。祝祭に酒は欠かせんですが。五月の薫風に軽やかな酔いを載せもんそ。

豊かな自然が雄大に広がる北海道。
厚沢部町はその北海道の南部、渡島半島の日本海側に位置しちょる町。この町の特産にズバリあるんですな。メークイン焼酎「五月の女王」ちゅうのが。
原料にデンプンが含まれればよし、なくてもなんとかなるっちゅうのが二次仕込みで造る「焼酎」のよかとこです。ましてや立派なじゃがいも、メイ・クイーンを原料芋に仕込むのだから、うまくなか訳はなかとです。
からいも焼酎なら「風に吹かれて」。
初夏の薫風イメージたっぷりの原酒。ロックで飲む焼酎の美味しか季節であります。

●こどもの人格を重んじ・・・すぎてこうなったかも

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」というのは昭和23年に「子どもの日」として制定されてからのこと。本来五月五日は「端午の節句」として男子の成長を祝う日であります。「端」は始まりという意味、「午」は「五」に通じることから。もともと「端午」は月の初めの五の日のことなんですね。その中でも五の字が重なる5/5を「端午の節句」と呼ぶようになったわけです。「菖蒲」が「尚武」に繋がることから、鎌倉期あたりから男児の節句として祝われるようになったと伝えます。
さて軒下に菖蒲や蓬を差して粽や柏餅を食べる・・・より、それを眺めながら残り少なくなった「よもぎの露」を引っ張り出してお湯割りでいただきましょうかね。「武家屋敷」もいいですな。「薩摩自顕流」・・・あ、これは米焼酎だった。
この日は「わかめの日」でもある。子どもに必要な、ミネラル、カルシウムなど豊富なわかめの収穫期であり、日本わかめ協会が制定したもの。
オトナは長崎のわかめ焼酎「わかめ七万国」といきましょう。栄養はないけれど。

●汽笛一声のプレイベント

明治5年(1872)5/7は「初めての鉄道が完成」した日。品川と横浜をテスト運行、仮営業を開始した記念日です。汽笛一声新橋駅を列車が出発するのはこの年の秋。駅は現在の汐留シティセンタービルの場所にあった。
旧駅舎を復元した建物のなかにはミクニのレストランがあり、ここで作るパンは美味しく、「汐留観光」に来るおばさん達に大人気。さまざまな旅の、楽しさも寂寥も、蒸気機関車と共にあった年代の方にはおわかり戴けるだろうが、汽車はトンネルに入る前には汽笛を鳴らしてそれを告げた。
乗客は窓を下ろし、列車がトンネルにはいるとそれでも車内に漂う石炭煙に咽せたりするものだった。暗いガラス窓に写る頼りない車内灯の輝きをみながらポケット瓶の「白露」や「黒の15」をキャップでちびり。いつまでもこの闇が続いてくれればなと思いつつ。

●焼酎といえば、これは欠かせない

5/8は「ゴーヤーの日」だ。平成9年(1997)、沖縄経済連と沖縄県が制定。もちろん、語呂合わせタイプ記念日であるけれど、このころから出荷が増えるのだ。
ゴーヤ料理の腕をふるう家庭婦人(古い?)たちのサイトはひるね蔵の「のんごろどん」リンクに「酒護麗神コーナー」として上げてあります。きっとシーズンになればまた料理の腕の競演が・・・(^^;)。

●人生いろいろ

こんな日があるんですな。5/13は「メイストームデー」、別れ話を切り出すには最適な日だそうな。
バレンタインデーから88日め、「八十八夜の別れ霜」ということらしい。よくわからんが。
これを乗り切れば、6/12の「恋人の日」が待っているという。ま、また巡ってバレンタイン経由メイストームデーということになるんでしょうね。焼酎は失恋への対処療法にはいかがなものでしょうか。おやじにはわからんけれど、ま、「おやっとさあ」でものみましょうかね。

●竹を酔わせてどうする

おなじく13日は「竹酔日」。旧暦5月13日竹を移植するには最適だという。この日は竹がなぜか酔っていて、移植されてもわからんそうな。がんたれオヤジものんだれていると、家の外に移植されてしまいそうだね。飲み過ぎに気を付けて「竹山源酔」をロックで。

●コザ十字路に泥酔米兵の群れと会った夜

大東亜戦争に敗北してのちアメリカ施政下にあった「沖縄が祖国復帰し、新生沖縄県となった」のは昭和47年5月15日午前零時のことである。
返還の瞬間はコザ(現沖縄市)にいた。十字路近くのバーで過ごした時のことをよく覚えている。ウイスキー、ドルと円、バイオレットとハイライト、紅い灯青い灯、私服警官・・・カオスの夜だった。泡盛はどの店でも見なかった。
政府は本土なみの復帰を目指したが、実際には30以上の米軍基地や弾薬庫、演習場が残され、その面積は全県の1割強にも登った。
いま我が国の偏向教科書は、日本軍と住民が戦ったかのような記述を恥ずかしげもなく書いているが、軍民一体となっての壮烈な戦いに、米軍がいかに苦しんだかは当初1、2週間で終える予定だった沖縄戦が二ヶ月の長きに渡ったことでもわかる。「沖縄県民は、よく戦えり。願わくば、後年格別のご高配を!」と大本営に打電してのち自決した太田中将の真情を思うべき。

●(おまけ)だいじな二つの歳時記

5/17は「聖マドロンの祝日」。聖マドロンは苦痛緩和のまもり神。
5/19~25は、「肝臓週間」です。
肝臓疾患の末期というものは、言葉にならぬ苦しさと言います。このあたりで、いっそ一夜ではなく、連続して禁酒するのも良いかも知れませんね。しかし、禁酒による苦しさを緩和してくれるのは、いったい・・・。
たまには無限の時間に思いを致しつつ「万夜の夢」でも啜りながら、あしたからの禁酒をちょっと思ってみたりするのもいいかも。

(下燗につづく)


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