10月
下燗
○途上にもない国は適用外。

10/16は世界食料デー。昭和56年国連食糧農業機関(FAO)が制定した国際デーのひとつ。開発途上国等での栄養失調や飢餓について考える日である。偉大な将軍サマを指導者と仰ぐ某国では「事故」で列車が爆破されたり、真夜中に「水力発電所」を建設するため^^;に大爆発を起させたりと普通の国では想像もできないことをやっている。人をさらってきて工作員を教育させたり、飢えた人民がひたすら太った将軍サマや軍幹部などに奉仕するという稀有な体制。この国もたしか兄貴分の中国同様に国連加盟国のはずだが、開発「途上」ですらない国だから、関係ないのかな?

○この日も定着してないなあ。

ボスの日って聞いた覚えはあるけれど、それがどうしたってな感じである。
10/16はボスを昼食に招待したりプレゼントを贈ったりするのだそうだ。日本では昭和63年からデパート業界が実施しているというが、テーマセールスとしてはあるだろうけれど、社内で実施しているのだろうか。たとえば新宿の某百貨店には女性従業員およびマネキンなどが常時3000人余いてその九割が独身である。かたや男性社員はその1/3。若い男子社員のもてることは半端ではない。「いえいえ、これが難しいんですわ」と販売促進部の係長E氏。何が難しいのかこれではわからないけれど、察することは容易である。彼の部下は全員が女性である。さらに下戸はいないのである。おやっとさあである。「甕御前」をロックでいただきながらご同慶と呟いてみる(^^;)。

●年々薄くなるアタマと財布。

10/17は貯蓄の日である。昭和27年日本銀行貯蓄増強中央委員会(現在の金融広報中央委員会)が同委員会発足の際に制定し、翌年から実施。新穀を神前に供えて感謝するという、農業国家日本ならではの大事な行事である神嘗祭に因んで制定された。勤労の収穫であるお金を大切にする日というわけです。ちなみに神嘗祭は大東亜戦争前は祝日でした。底の見えてきた「金箔入りさつま寿」の一升瓶からけち臭くちびちびと注いでいただきましょう。

○メーカー出荷1000億円、ユーザー市場7500億円。

おなじく10/17は「カラオケ文化の日」全国カラオケ事業者協会が制定したもの。理由は同協会の設立記念日という自己都合タイプ。昭和の終わりごろカラオケ市場を観察分析したことがある。たしか当時の市場規模(メーカー出荷規模)は400億円くらいだった。出荷金額は約2.5倍になった。歌う現場では47万台のマシン(というのだろうか?)が稼動し、カラオケファンから7500億円を徴収している。あらゆるバクチと同様に、小生はカラオケをやらないが、我が家には一冊のカラオケを収録した(というのだろうか?)CDブックがある。中国語教本の一種「歌で覚える中国語」です。なんとか暗唱できるのは「月亮代表我的心」と「何日君再来」の二曲だけ。後者は中国では禁止されているんだとか。「君」の発音が「軍」と同じ(jun1)で、「今度はいつ日本軍(或いは国民党軍)がくるのかしら?」という意味にもとられるかららしい。禁止されれば破りたくなるのはどこの国も同じ。北京で会った小姐に、この歌の一節、「来来来、he完了zhe杯、再説ba」を言っただけで「あ〜、それ、ドンリージュン(テレサ・テン)ね」と反応した。(ゴーライブ、簡体字に対応して欲しい)

●感性と感情で伝えるものもあり、数字で語らなくては意味の無いこともある。

10/18は、「統計の日」。昭和48年7月3日の閣議で決定された。明治12年9月24日(新暦10月18日)に、府県物産表に関する太政官布告が公布されたことに因む。国民に統計の重要性を知ってもらうための記念日というわけである。わが国の基本統計は国勢調査であり、商業統計である。どちらも5年に一度実施される。これがなくてはマーケティングのバックグラウンドは描けない。他に工業統計、住民基本台帳、個人所得指標、企業・事業所統計、消費動向に関する調査などがある。自動車検査登録協会の「自動車登録台数」統計もなくてはならないもの。車種別、メーカー別の車の台数をエリア毎に把握することが出来る。
「客観」というのは数字で語れること。国家として「統計」データの整備がなされていない(開発途上)中国では、マーケティングは短絡的な「儲けティング」であるとされるのは仕方ないことかもしれない。数字だけで銘柄とした「1906」をストレートでいただきながら、課税移出の推移でもながめましょうか。

●●片月見はダメ、だそうです。

十五夜の次は十三夜。10/18(旧暦9/13)は十三夜である。十五夜は中国伝来の風習だが、この日は日本固有のもの。大豆や栗を供えることから「豆名月」「栗名月」の異名がある。
十五夜を祝って、十三夜を祝わないと良くないという伝承が各地にあるようだ。月見酒もやはり二回キチンと飲むのがよい、という教えでしょうね、やはり。「明月柑々」を生でちびり。

○語呂合わせ「海外旅行の日」は10/19。なぜか分りますか?

・・・というわけで、10/19は「海外旅行の日。だれが決めたのかはしりませんが、「遠10くへ行く19」の語呂合せです。海外旅行の楽しみ方等について考える日という説明がございます。いまは猫も杓子も海外へと旅するのがごく普通ですが、小生らのガキの時分には「洋行」という言葉がまだ死語にはなっていなかったと思います。ちなみに小生はプライベートで海外にいったのはシンガポールだけ。
仕事を抱えての海外というのは疲れます。焼酎は持参します。「薩摩精酎組」のフラスコボトルを取り出してみる。

●薩南の地に合歓の花をお詠いになられた頃。

10/20は美智子皇后さまの御誕生日である(昭和9年)。
「子どもを育てていたころに読んだ、忘れられない詩があります。未来に羽ばたこうとしている子どもの上に、ただ不安で心弱い母の影を落としてはならない、その子どもの未来は、あらゆる可能性を含んでいるのだから、と遠くから語りかけてくれた詩人の言葉は、次のように始まっていました」
スイスのバーゼルで開かれた国際児童図書評議会創立50周年記念大会で、美智子さまが竹内てるよさんの詩「頬」をご自身の英訳でスピーチの中に引用されたときのお言葉である。

生れて何も知らぬ 吾子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな

その頬は赤く小さく
今はただ一つのはたんきやうにすぎなくとも
いつ人類のための戦ひに
燃えて輝かないといふことがあらう

生れて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 悲しみの涙をおとすな

日本の皇室の道統の根本にあり、時代によって形を変えても脈々と受け継がれてきたことのひとつの顕れをここに見るのである。

●むかしなつかし、の世界になりました。

10/21は国際反戦デー。この日になると、いつもは麻雀にうつつを抜かしていたノンポリ学生がぞろぞろと新宿や渋谷に出かけていって、一丁前の「反戦」デモをしていたのは、もう昔なつかしい思いでの風景になった。
この「全共闘ごっこ」時代を懐かしむ方々も多いでしょうね。帰り道にはまた雀荘というのが常だったようですが。昭和41年(1966)総評が主催したのが始まり。ベトナム戦争に反対しストライキなど全国に呼びかけたのだ。かれらの「反戦」というのが面白い。中国やソ連の「戦争」や「核実験」にはひとことの反対もないのがお約束だった。

●900メートル上空って、わかりますか?

1797年の10/22、世界初のパラシュート初降下が行われた。仏国のアンドレ・ジャック・カルネラン氏が高度900メートルの気球から直径7mの傘で降下したのだった。この高度は普通の旅客機では体験し辛いけれど、小型機で飛ぶとよくわかる。かなり前のことだが、桶川の飛行場からセスナで江ノ島まで飛んだことがある。このときの高度が500メートルから1000メートルほどだった。離陸と着陸以外はずっと操縦桿を持たせてもらったけれど、これは怖かった。そんなところから落下傘で墜ちるなんてのはまっぴら。それにしてもなんでも「初めて」挑戦する人には感心してしまう。もし降下せよなどと言われたら、「吾空」、「是空」、「皆空」とハシゴして飲んで酔っぱらわなくてはムリ。これで自動開傘ならオッケーかな(^^;)。

○別名やべっち・デー?(^^;)

10/27はテディベアズ・デーである。テディベアの名前の由来となったアメリカ26代大統領セオドア・ルーズベルトの誕生日。英のテディベアコレクターの間で始められ、世界中で「心の支えを必要とする人たちにテディベアを贈る運動」が行われている。日本では日本テディベア協会が1997年平成9年から実施。この日に飲む酒はもうこれしかありません。このページの下の方にその理由を体現する人物の写真が・・・(^^;)。

○日本にはたしかそんな時代はなかった。

1919年の10/28、アメリカで禁酒法が成立た。憲法を変えてまで禁酒を政治が強制する、まことに底の浅いアメリカという感じがする。まあ、禁止したところで、のんべえが酒を忘れるわけがない。当然、密造組織が出現しそれで財を成す輩があらわれる。禁酒徹底のために予算を使うのも馬鹿馬鹿しいと、各州も取締を渋ってかなりいい加減な状況なっていった。さらに大恐慌が発生。酒を隠し飲むプー太郎が街にあふれる惨状に。とうとう1929年に大統領諮問委員会が禁酒法の失敗を認め、33年に廃止となったのである。酒税もとれなかったはずだから、あるいはそのへんの理由が大きかったかも。日本では禁酒法なぞ考えられないけれど、万が一そんなことになったら大変だ。今の日本の政府には外相としての能力実績はゼロだが、ウイスキーの大メーカーの影響力下にある女史がいるから大丈夫でしょう。敬意を表して「」でもいただきましょうか。

(10月おわり)


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