「焼酎雑燗」

平成16年1月24日



1月20日に鹿児島の「焼酎鑑評会」があったというので、さっそく鹿児島県酒造組合のサイトをのぞいて見た。
西郷ドンの銅像写真や、「本格焼酎クン」のGIFアニメでおなじみの表紙から「イベント情報コーナー」を開いたら、もうその情報がアップされていた。
このサイトはいつも更新が素早い。
鹿児島の酒造組合にはITスキルの高いスタッフがいるに違いない。
 さて、今年の参加蔵元は実数100場。220点数。
芋焼酎だけで見ると78場、153点。蔵数も出品点数も平成12年からの中で最少である。
100蔵という数字は鹿児島の酒造メーカーの実数と受け取っていいのだろうか(昨年は102場)。
球磨の28蔵、宮崎の41蔵もほとんど変わらぬ数字ではある。
焼酎ファンが急増している時代、休業し廃業し売却した蔵を、「再興」することは為し得ぬ夢なのだろうかとふと思った。

同じ日に名古屋で「泡盛・本格焼酎」の業務展示説明会が開催された。
ゲストの原日出子も力が入った出演ぶりで(相当の飲兵衛だそうな)、大変な盛況だったと聞いた。
東北の清酒蔵からの「本格焼酎」出品が目立ったらしい。また、「本格」にこだわる傾向も多かったという。乙甲混和のマスプロ商品の勢いが急であることへの警戒感があるゆえだろうか。
盛況だったけれど、一部には出展しない蔵も見られたようだ。
今年のフーデックス、国際食品展(3/9〜)にも出展を控えるメーカーがあるらしい。これ以上の拡販は不要というのであればちょっと違うような気がする。

ブームと言われ、品不足を嘆く向きもあるけれど、エンドユーザーの視点で考えれば、まだまだ「本格焼酎」への広汎な理解が浸透しているとは言えないのが現状だと思う。

「米焼酎がやや伸び悩みのようですよ」と名古屋でのこのイベントから帰ってきたばかりの友人が言った。
数字でみれば芋焼酎の伸びは異常といっていい。
比較してもせんないが米焼酎の伸長は微々たるものである。東北の清酒蔵が造る米焼酎の話を聞き、つい球磨焼酎とトレードオフに位置付けられるのではと懸念したのだった。

常圧の焼酎に馴染み始めたファンにとって、球磨の減圧ものがどのように広汎な魅力を持ちうるのか、芋焼酎に偏重せず、どうすれば様々な原料で造られる焼酎の楽しさというものを広くアピールできるのか、熊本出身のその友人と話しながらそう思ったのだった。

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