| 焼酎寸言 |
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| 亜士亜(あじあ) ........... ........... ■鹿児島の個性的なふたつの蔵でそれぞれ造られたもの
同じ麹米・原料芋を使用し、二つの異なった蔵でそれぞれ「黄麹」と「黒麹」を使って造るという「企画」が面白い。同じデザインのラベルの一升瓶に、二つの蔵の個性が閉じこめられて登場した酒である。 ■飲んでみた 当然のことかも知れないが、同じラベルの酒でこれほど味が違うというのが、理屈では分かってもなんとも不思議な気持ちがした。黒麹を使用した「亜士亜」には、この蔵独特の柔らかさと黒麹の濃厚さを思わせながらもなにげに軽やかな香味を感じる。バランスの良い味わいの酒である。 一方、黄麹を使用した「亜士亜」は、粘度と表現したくなるほどの濃醇が幾重にも重なっているかのようで、芋の種類は違うけれどこの蔵の35度の酒や原酒のシルエットを思わせる。この蔵で造る同じく黄麹を使用した酒とは違う系統の味わいである。通底する美味さと弾けるほどの多様な個性に結実したのは、企画し、取り組まれ、生産し、造りにあたられた全ての関係の方々の夢を基とするのだと感じたのだった。 ■ダイヤメ日記より(8月22日) 自宅にて、鹿児島財部の前畑さんからお送りいただいた酒でダイヤメ。亜士亜(アジア)は北九州遠賀郡のかごしま屋さんの企画。店主の牛浜さんはご両親が鹿児島のご出身と聞いた。 製造蔵の違い、そして麹の違い、なにより遊び心と浪漫に溢れた逸品である。二つながら深いうま味の酒だった。ブームの中で揺れる銘柄ではなく、企画者自らが遊ぶそして楽しむ酒こそ、飲兵衛がこころを一つにして美味しく飲める酒なのではないかと思わせてくれた。。 |
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