第1回 平成21年
日本焼酎文化説明会及日本焼酎試飲会
主催:日本酒造組合中央会
日時:
11月24日(火)13:00〜17:30 
会場:長富宮飯店(北京市建国門外大街26号)

いぜん北京に出張していたときになじみになった建国門近くの小売部(小さな商店)。
ビールと水を買って、お釣りをくれた顔見知りの若者に、
「寒いね」
といったら、
「これが北京の冬さ」
と簡潔に答えてくれた。
・・・詩人にでもしたいくらいだ。

久しぶりの北京。
日本酒造組合中央会がジェトロの協力を得て主催した、当地では初めての焼酎広報イベントに参加した。
日本の焼酎文化の説明と焼酎を実際に飲んでもらおうという試飲会の試み。
会場は建国門近くの長富宮飯店。
500人を収容できる芙蓉の間は中国の酒類関係者で満杯の盛況だった。

一時間ほど「日本焼酎の魅力〜中国市場における可能性」と題して講演。
つたない中国語での冗談も(たぶん)受けて、会場が湧いた。
焼酎(歴史、製造から消費状況まで)についての全般的な紹介と、生活に根差した文化としての酒について中国との関連性を(もちろん差異も)念頭に話したのだった。

講演のあと、試飲会の会場でさまざまな人たちと話した。
日本語の上手なひと、英語交じりの中国語での会話、さまざまだった。
芋と麦を飲みくらべながら蒸留のしかた、貯蔵の方法、度数のこと・・・非常に深い関心をもってもらった印象を受けた。
日本の焼酎の造りと中国のそれは基本的に同じ行程で、なおかつかなり違う。麹による糖化と酵母によるアルコール生成という並行複発酵が同じで、麹と酵母の扱い方はまるで違う。そんな製造方法の違いを考えていると、日本の焼酎の優秀さは、大陸や半島(ないし南方)からの蒸留技術の伝来が、日本の精緻に形づくられた「清酒」文化に出会ったことにあるとしみじみ思ったのだった。

中国の蒸留酒はもちろん「白酒」。
最高級とされる「マオタイ酒」の他にも実に多種多様の酒がある。地方地方にそれぞれの地酒とその文化があるというところは南九州の焼酎文化に似ている。もっとも中国の白酒は北方の酒、すばらしくフレーバーに富む酒だけれど。

ブースで蔵元さんの助っ人をしながら接客。
それにしても、飲む姿は日本の「焼酎好き」とちっとも変らない。
ひとくち飲んで、にこりと笑う。
みなさん、よか表情になってくれました。

とてもいい北京の一夜でした。

このイベントの狙いはもちろん日本焼酎への理解認識を得ること。さらにマーケットにおけるチャンスをどう見つけてさらに具体的な計画に移せるかの感触を得る事。メーカーさんたちの取り組みもまた実務へのモチベーションも未知ではあるけれど、この晩の経験(双方の)がぜひ活かされてゆくことを願います。

「酒亭」入り口

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