焼酎寸言

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白 馬(ハクバ) 
.....八木合名会社  222.....鹿児島県垂水市新城437番地

「郵便振替の用紙をいれておくいもんでな〜、あいがともしゃげもした」
電話の向こうの声は若々しい女性だった。八木商店の奥様でもあろうか。
加世田の焼酎伝道師にっしーさんの焼酎サイト「West Far West」で、廃業が続く大隅半島の蔵についての哀切極まる紀行「沈鬱の大隅路」を読んだとき、垂水のこの蔵はまだ希望を持ち続けているという一節に、大隅生まれの小生は救われた気持ちになった。
免許を補助金と交換に返上させるのが行政の効率論なら、将来の造りへの希望を免許維持の姿勢につなぐことは、「いつかは復活」への精神論だろうか。
地元の人々の目に舌に馴染んだ銘柄を行政的な効率論などで喪失したくはないものだと、八木商店に注文の電話をしながら、複雑な気持ちであった。
廃業を決意した蔵には様々な理由があったのだろう。外部からでは伺うことのできない、さまざまな事情もあるのだろう。だが現在120ほどの鹿児島の焼酎蔵(実際に造っているかは置いて)が、誇りをもって焼酎造りに取り組むにはどうしたら良いのか、その姿勢を支える経済的な基盤作りという点ではどのような課題があり問題があるのか、鹿児島自体に解決策はありえないのだろうかと思いは巡るだけである。八木さんには将来への希望をつないで頑張って欲しいものだ。
■飲んでみた
大隅の焼酎だな〜、というのが一口生(き)でいただいた印象だった。おなじ大隅でも、太平洋側の志布志と、錦江湾側の垂水や鹿屋では芋も水もちがうのだろう。それでも、子供の頃、大人達が飲んでいた焼酎を指に付けて舐めたりしたときのあの辛さが記憶の底から湧いてくるようなそんな感じがした。ただ、いまはもう子供ではないから(おんじょ^^;)、その辛さがじつは深みのある「甘さ」であることを知っている(^-^;)
普段は「生」ですこしだけいただいて、あとはロックやお湯割りにしていただくのだが、この白馬、飲み口がさらっとしていて生の強さを感じさせない。二杯目も生で・・・・・・^^;
たしかにこの酒の深いところにはかなりの甘い表情がある。
つぎに割水していただいた。柔らかさがまして一層甘さが浮いてくる。どんどんそのままでも行けそうだ。
割水したものを片口にいれ、ゆっくり燗をつけてみた。ラベルには天空へ駆け上がろうとしている金色の「白馬」が描かれてある。ことしは午の年だ。飛躍し飛翔して鹿児島の焼酎がさらに元気に強くなってほしいと思いを重ねながら、盃もかさねてゆく^^;。よか晩な〜とラベルの白馬に呟いたら、この酒が、さらに優しい表情になった。
 

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