焼酎寸言

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 ... 雲 雀  
.......      落合酒造場 .......宮崎県宮崎市大字田吉348-1 i k(report 17.6.12)

宮崎の落合酒造場さんが「雲雀」二種類を送ってくださった。
「古代米を麹に使ったほうのモロミはしっくりとよい黒に染まるんで」すよと電話のむこうで蔵元の一平さんが仰る。
以前、「赤江」の紫優(むらさきまさり)のモロミの色を見て、この赤で染色すると面白いかもしれないとお話したことを覚えておられての言葉だった。
ラベルのショルダーに「夢想健酎」とあった。
都城の酒販店であり、良心的な酒の開発に意欲をもっておられるカコイ酒店さん(http://www16.ocn.ne.jp/~kakoi/)のコンセプトワードである。
有機栽培を追及するキトサン農法で育てた原料「畠中キトサン芋」を使用して常圧蒸留、濾過剤など使用しない造り。いかにもカコイさんらしい企画である。
その想いに応えてりっぱにこの酒を作り上げた落合さんの想いもまた「夢想健酎」の同志だと感じたのだった。


■黒麹仕込み。古代黒米
は金峰町の才原さんの提供。ふたつながらに個性の異なる豊かな味わい。畠中キトサンについては畠中製薬のサイトをご覧下さい。

■飲んでみた
ストレートとお湯割りで味わった。
穏やかで滑らかな平原の情景を思わせる、麹に国産米を使用した「雲雀」。
舌の上で思いがけないほどの躍動感を感じさせる古代黒米を使用した「黒雲雀」、味わいも好対照である。
お湯割りでは双方の個性がさらに際だつ。国産米使用の「雲雀」は温めのお湯割りで、そして「黒雲雀」はそのままストレートでいただくのが絶妙なそれぞれの個性を楽しめるのではないかと感じた。味わいが緩やかに広がり静かに融けてゆくような前者、独特の個性がかなり長く残響する後者。いずれも個性の際立つ、そしてまことにうまい酒である。
落合さんは自社ブランド の焼酎を造る時期に快くカコイさんの依頼を受けて造りに当たったという。
このことなどをカコイさんは自社サイトに感謝の意を込めてこう結んだ。
「・・・焼酎に関わる人たちの利益を度外した協力と、いいものを造ろうという心が一丸となって・・・<いいものを造るのに近道はない>の精神で頑張ります」 ここに、泡のような「ブーム」とは無縁のこころざしを感じたのだった。

生産農家のかたがたの笑顔が裏ラベルにある。この笑顔が酒に映っている。
一。

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