焼酎寸言

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さつま 兵 六 
.....相良酒造  222.....鹿児島市柳町5-6  0992-22-0534

相良酒造は現在鹿児島市内に残る蔵では、唯一、自社工場内で造りから瓶詰めまでを行っている蔵だ。
実は秘剣の実家の道向こうに蔵があり、その国道に面した一階のショップは酒屋「焼酎の館」となっている。そのことについては、「九代目」の寸言に書いた。
この秋、「九代目」の新・新酒の入った四合瓶が常連の客に振る舞われたと聞いた(おとっがもろっきたち聞きました^^;)。
蔵の近くにいる焼酎のんごろに羨望を覚えるのは、こういう時だ(いやしかどな・・・^^;)。
この「兵六」は、かって相良酒造のレギュラー銘柄だったと記憶している。
単なる復活ではなく、造りにこだわった全く新しい酒だという。昔ながらの「兵六」は麹は白だが、この新兵六は黒麹で仕込んでいる。ラベルも代わった。長刀を差し、裾をからげて吉野の山に妖怪退治に走る兵六の絵は共通しているが、ヒョウタンの絵といい筆文字の銘柄名といい、洗練されている。洗練されてはいるが、今風に軽くないのがよい。
薩摩の人間はこの兵六のごとくに質朴剛健さを取り戻して欲しいと思う。馬が触れれば馬を斬り、人が触れれば人を斬る、この意気がなくては薩摩の復権はむつかしいと思うのだが・・・・・・。いまでは薩摩の青少年も、大都市同様にコンビニの前にうんち座りして、ツバを吐く軟弱ものに成り下がったのだろうか?
悲憤慷慨していても、血圧があがるばかりだから、さっそく飲んでみた。
まず生でいただいた。お〜、ふくよかな芋の味がここちよく広がってきた。
相良の辛口さとは違うし、九代目のキレよくうま味のある味わいともちょっと違う。穏やかにふくらみ、しかし、のどごしには清涼感のあるほどの味わい。何も余計なものがなく、ただ造り手と飲み手がストレートに会話しているような、純良さがある酒だ。
お湯割りにすると、芋のたとえようのない深い薫りがいっそう際だち、黒ぢょかの中で次第に冷めてゆくにしたがって、また別の色に味わいを変えてきた。
芋焼酎の魅力を、特に県外の焼酎ファンに対して正面から打ち出してきた焼酎だと思う。こういう酒がアクセプトされるようになるのなら、ブームなどには関係なく、芋焼酎のファンが定着するのだろうと嬉しくなった。

■ダイヤメ日記より
(13.12.15)

ダイヤメは相良さんの酒。同一の銘柄は昔からあったけれど、これは黒麹仕込みのあたらしい酒だ。芋のふくらみのある味わいがはっきりと感じられる酒。「相良」や「仲右衛門」とも、そして同じ黒麹仕込みの逸品「九代目」とも違う、全く新しいコンセプトの商品となっている。美味しい酒だ。


■「焼酎の館」
この蔵元さんの表通りに面した一角が、「焼酎の館」という看板をかかげた店舗になっている。驚いてしまうのだが、店内の試飲コーナーには森伊蔵、魔王、伊佐美などが相良や仲右衛門などと並んでいる。
「え?」とつい理由を聞いてしまった。
「はい、なるべく色々な焼酎を味わって欲しいとおもいもして・・・」と穏やかに奥様が答えてくださった。自前の焼酎を「売る」のではなく、薩摩の焼酎の美味しさを「紹介」しているその姿勢に感嘆した。
 

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