焼酎寸言

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 池の鶴
...........尾込商店 .okin鹿児島県川辺郡川辺町平山6855.........0993-56-0075 

この焼酎を見ると、「反省」と「忘却」そしてまた「反省」という、飲んべえの「業」を痛いほど身にしみて感じるので、「寸言」になんと書けばよいのか・・・。

過日伊勢五さんのご案内で東中野で行われた「焼酎ルネッサンス」に行った折り、二次会会場の入り口でスタンバイ酎の尾込さんをお見かけした。
なんと、その右手にはこの「池の鶴」が。
おそらく二次会への献上品だったのだろうと、あとから気が付いた。

白地の和紙に墨痕凛烈に銘柄名が墨書されている。裏ラベルには頴娃町の契約農家で栽培されたカライモを使用していることなど、丁寧な記述がある。
なにしろ「試飲会」でごいごい「飲酒」したあとだ、小心ものの小生も、臨時的に気宇壮大な気分となっていて、「尾込さあ、こいをくいやらんね」と請願したのだった(どこが気宇壮大か?)。
この「池の鶴」は、そのときに拝受したものである。
隣にいた友人は「強奪に等しい」とその場で論評したらしいのだが、ぜんぜん記憶にない。
次の日に深く「反省」したが、「記憶」が亡失し、「二日酔い」が去ったあとに、「池の鶴」の一升瓶が残った。
黒麹仕込み、芋本格焼酎28度。特約店のための特別銘柄だと裏ラベルにある。

■飲んでみた
この「池の鶴」、尾込さんの焼酎の味なのだが、きりっとした中になぜか甘みとも感じられるまろやかさがある。寿の甘さとはすこし違い、昔風の辛い「いも焼酎」が丸くなったようなといえばよいだろうか。頑迷固陋な薩摩の男が、熟成して穏和な翁になったような印象だ。川辺の焼酎といえば、宮の高良さんの「八幡」があるけれど、味わいの特徴といっていい「香ばしさ」が尾込さんの酒とは共通しているような気がする。
焼酎台帳2002鹿児島版」の「リレーインタビュー」で高良さんが、共通するものがあるなら、それは「水」に由来するのではないかと仰っているのが印象的だった。「水」が共通するということをつきつめれば、同じ「暮らし」の中の酒ということでもあろうか。
ロックできりりとまとまり、5分のお湯割りで濃醇な味わいの広がりを楽しむ。28度という高めの度数は飲み方の選択肢を広げてくれる。このまま生で燗を、と思いついたのだが、過日の反省を想起して止めておいた。ともあれ飲み方をえらばない堂々たる芋焼酎だが、個人的には、ぢょかかからからで、5分のお湯割りを作り、ゆっくりと食中にいただくのを第一としたい。

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