焼酎寸言

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いも麹 芋 2000年仕込み
国分酒造(協業) 国分市川原1750 0995-47-2361

芋100%の焼酎。国分酒造の限定品。米麹を使用する常識に挑戦してトライした結果がこの芋麹での仕込みによって完成した逸品の発売につながった。今年は芋麹に加え、三分の一は蒸し芋を掛けたと、発案者である石野商店の石野麹(浩二(^^ゞ)さんからご教示いただいた。年毎に工夫を重ねているわけだ(当初は全麹仕込みだった)。 
八月の蔵元訪問の折りに、初蒸留のタイミングに出会いハナタレを戴いたのが、この酒との最初のであいだ。その時の酒がこのほど発売されたのだ。味がどう変化しているか、1999の仕込みとの違いはどうか、などなど興味は尽きない。

「いも麹 芋」を比較してみた。
新酒の鮮烈な味わいと一年の時を経た熟成の丸さ。いずれも優しさと甘みの広がりを充分に感じられる旨い作品ではある。
生ではやや鋭い若さを感じ、お湯で割ると無限の広がりを感じる。ただお湯割りの味わいにモノ足りなさを感じる人もいるかもしれない。米を使用しないことの逆証だろうか。

(左)2000(右)1999仕込み
この「芋」はことしの仕込み分だ。8月の下旬に初めて蒸留した分が出荷されたもの。このハナタレをいただいたときの味の記憶と比較してみた。ハナタレにしてはそれほど粗さが感じられなかったのは、芋100%の焼酎ならではのアルコールの低さもあるのだろうが、4ヶ月の時間を経てふたたび味わった「芋」は、意外と荒い表情を見せていた。99年ものとの比較が先に立つのかも知れない。1年間の熟成は明確なまろみを酒にあたえているだろうから。水で割ったものを湯煎した。生の粗さがお湯で和らぎ、黒ぢょかでいただく「芋」は限りない優しい風合いに変わった。甘い。果物の甘さにも似た芳醇を感じた。その点、フラットと受け取る人もあるかもしれない。この「芋」、これからどう育つのか、興味がある。初めて薩摩で仕込み時に伺った蔵の酒だ。まだ3年目の新銘柄。笹山さんや杜氏の安田さんに挑戦してほしいテーマはこれからもたくさんあるような気がする。「熟成」や「麹」など・・・。もう来年、再来年、そしてその次が楽しみになってきた。

■「いも麹 芋1999」と比べて見た。
ダイヤメ日記より
(12.12.22)
1999の「いも麹 芋」は2000年新酒に比べてはっきりとまろやかになっている。穏やかな、独特の甘さ(うまみ)の広がりを持つ酒。宝山芋麹全量にみるけれんみはないが、味わいの底の方から静かにあの芋のエッセンスが響いてくるのを感じる嬉しさをどう表現しようか。

【備 考】
(1999の酒をカミさんが試飲した感想はここ)
鹿児島に行き、国分酒造さんを訪ねた時のレポートは「鹿児島酎行紀」のなかで、「国分酒造訪問記」にまとめた。

 

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