ひな吉 なんで、お芋の話しに、私だけ・・・?芙蓉はどこいったのかしら。

 さつまいもは、薩摩では「からいも」というらしいね。そういえば、熊本では米で焼酎を造っているのに、薩摩では芋が殆ど、というのはなぜなのかねえ?


亭主
 もちろん、デンプン質の高い(70%)米を原料にすれば、より効率よくアルコールが造れます。しかし、鹿児島は「シラス台地」で、土地が痩せているということ。米を作るには悪い条件なのです。
 この痩せた土地に、あのさつまいもを丹精して育て、品種改良を重ねて、より焼酎造りに適した原料用の芋を造りだしてきた熱意。鹿児島県を始めとする焼酎蔵が、それぞれの工夫と熱意で「本格焼酎は、最後は芋」と焼酎ファンが声を揃えるように、すばらしい芋焼酎を生み出してきたのです。
サツマイモの種類一覧
農林番号以前の育成品種
1沖縄100号/2護国藷(ごこくいも)/3/高系14号
農林登録品種
ー昭和60年以降ー
ベニハヤト(農林37号)/シロユタカ(農林38号)/シロサツマ(農林39号)
サツマヒカ リ(農林40号)/ハイスター チ(農林41号)
フサベニ(農林42号)/ベニオトメ(農林43号)
へルシーレ ッド(農林44号)/サツマスタ ーチ(農林45号)
ジョイホワ イト(農林46号)/アヤムラサキ(農林47号)
エレガント サマー(農林48号)/ジェイレッ ド (農林49号)
春こがね(農林50号)/サニーレッド(農林51号)
在来品種
1源氏/2蔓無源氏/3四十日/4花魁/5太白(たいはく)/6紅赤/7七福
8隼人いも
農林登録品種
ー昭和59年以前ー
農林1号/農林2号/農林3号
シロセンガ ン(農林13号)/ベニセンガ ン(農林19号)
タマユタカ(農林22号)/ベニワセ(農林23号)
ゴコクマサ リ(農林24号)/アリアケイモ(農林26号)
コガネセンガン(農林31号)/ナエシラ(農林32号)
ベニコマチ(農林33号)/ミナミユタ カ(農林34号)
ツルセンガ ン(農林35号)/ベニアズマ(農林36号)


 このお芋は、食べても美味んだ。デンプン量だけでなく、病害虫に強いことがだいじなんだ。
黄金千貫(コガネセンガン)

昭和41年に命名登録。最盛期の栽培面積は九州地方を中心に3万5千haに違したが平成七年には8千ha栽培されている。
■形態的特性
紡錘形または下膨紡錘形で大型。皮色は黄白、やや乾燥した暖地の畑では黄金色になる。きめの細かい粉質で食味がよい。でんぷん歩留りはきわめて高い。
■生態的特性
育苗は容易であるが、萌芽数がやや少ない。イモの肥大が早く、晩植適応性も高い。つるぼけはしにくい。
■病害虫抵抗性
ネグサレセンチュウには強いが、ネコブセンチュウ、コクハン病には弱い。貯蔵牲が劣るので、種イモの貯蔵には注意が必要である。
■用途
でんぶん原料用であるが、近年コガネイモなどの名称で青果用として市場でも販売されている。

 こっちは、焼酎の原料として専用開発されたのね。
ジョイホワイト

形状が良く高でん粉・多収の「九州76号」と、極高でん粉の「九州89号」の組合せにより育成されたもので、平成6年に命名登録された。品種名はさわやかに酔うことができる焼酎原料用品種であることを表す。
■形態的特性
形状は紡錘形で、外観や揃いはよい。皮色は頭尾部にわずかに赤を帯びた白、肉色は白である。
■生態的特性
萌芽性は中程度である。育成地における上いも重は黄金千貫より20%ほど低いが、醸造適性に優れ、フルーティな芳香を放ち、淡麗な焼酎ができる。
■病害虫抵抗性
黒斑病に対する抵抗性はコガネセンガンより強い。貯蔵性はコガネセンガンより優る。
■栽培上の注意
収量性の改善に努める。 黒斑病に対すしては適切な防除を行う。
■用途
焼酎原料用品種。

■仕込みは芋の鮮度が命。期間限定の猛烈ないそがしさ

亭主
 いも焼酎の仕込みは、サツマイモの収穫時期に厳しく限定されます。なぜなら、朝掘りの新鮮なサツマイモを直ちに下拵えして、蒸しあげなくてはならないからなのです。原料もさりながら、造りの工程の手のかけ方、気の使い方によってできる焼酎の品質はまるで変わってくるといいます。したがって、忙しさのピークは8月末から11月。この仕込み期間は「紅葉を見たことがない(宮崎県・岩倉酒造場岩倉幸雄氏)」というほどの猛烈な忙しさです。そういえば、国分酒造を訪ねた8/24には「いも麹 芋」の初蒸留が行われていました。

楽しく飲めるのも、こんな努力あってのことね。モノを創り出すことの大切さを感じるわね。
■次のサツマイモへの挑戦

亭主
 ところで、米に較べてデンプン量のすくないサツマイモですが、品種改良によってそのデンプン量を増やす努力は続けられています。デンプン量約25%の黄金千貫、同27%のジョイ・ホワイト、そしてさらに次の世代のサツマイモが研究、開発中といいます。目指すのはデンプン量30%、芋本格焼酎の蔵にとってはより理想に近い「焼酎用からいも」として期待されています。(農水省 九州農業試験場・甘しょ育種研究室「九州126号」)

一部の銘柄にプレミアをつけて売ったり買い占めたりなんて、不良な業者は追放、追放。

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