焼酎寸言

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別撰 神川 原酒 
神川酒造 
 22222222鹿児島県鹿屋市永野田町346-5


鹿屋の神川酒造が造る「別撰神川」の原酒。芋本格焼酎38度。
平成13年5月18日、鶴川の「まさるや」さんでいただいた。神川酒造といえば「照葉樹林」を思い浮かべる。鹿児島大隅半島の「屋根」、というほどにはそう高くないが、豊かな樹林に満ち満ちた高隈山の稜線を、若い時分の秘剣は、毎日桜島の向こうに仰いでいた。その高隈山系の伏流水を使っている酒だ。
カメ壷でもろみを仕込み、カメ壷で貯蔵する。まろやかなカメ壷貯蔵特有の風合いになっているのだろうと思った。そういえば、芋焼酎の本家本元の、薩摩は加世田のにっしーさんが、「別撰神川」を評して、こう書いていらっしゃる。


・・・・・・で、最後に湯割りで飲んだのだが、これが一番ふくよかな味わいが引き出されるようである。それでいて、軽い口当たりで、芋焼酎の苦手な人でも充分飲めそうである。

ふーむ、飲み口の優しい酒か。ふくよかなのか。だが、芋焼酎の苦手な人向きなのかな?ジゴロにはどうなんだろう・・・・・・と、煩悶していたのだが、まあ、考えていても、悩んでいてもしかたがない。飲んでみよう!

■飲んでみた
う・・・・・・、うまい。
たとえば、百合や八幡の原酒のように、うま味の「濃さ」を閉じこめたような、と言いたい味わいとは別のベクトルで旨さを表現している酒だ。深い味わいを内包しているのに、とても飲みやすい。この印象は、お湯割りでいただいてさらに明確になってきた。
いささか華やかなともいうべき味わいの透明感は、芋焼酎に初めてトライする人でも、たぶん何の抵抗感なくその旨さを味わうことができるだろう。さほどに整理された「位の高い」飲み口といった印象だ。多少ぬるめのお湯割りとなったとき、この酒をもっとも美味しく飲む瞬間が到来する。残響はほとんどない。そのぶん官能的な刺激の残滓も須由にして去る。飲んべえは、ただ満足のちいさな吐息をついて空の杯を見つめるのみである。

■ダイヤメ日記より
(13.5.25)
別撰神川は原酒を割水していたもの。湯煎していただいた。ふつう割水でまろやかさが増すのだが、この焼酎は喉越しに響くような斬れ味がいささかも変わらない、そんな強さを持っていると感じた。
(13.5.19)
別撰神川はあの照葉樹林の神川酒造が造るカメ壷仕込み・貯蔵の酒。38度の原酒の味わいは寸言に書いた。飲み口の優しい、しかししっかりとした骨格も独特の風味も嬉しい酒。

■補足
神川酒造は、小鹿酒造の関連企業(だったと思う)。ただ企業としてのポジショニングは飲んべえからみれば不思議な気もする。「美し里」は小鹿さんの酒だが、この酒のもつ味わいは土着的ともいうべき微量成分の濃い印象で代表される。だが、その味わいには確実に好き嫌いが介在する。その意味で、別撰神川のコンセプトは貴重である。好き嫌いが(私見だが、たぶん)そうないだろうと思うのだ。それでいて、没個性ではないのだから、すばらしい。
「別撰 神川原酒」、この蔵元さんの自信を詰めた一本だと思う。

 

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