焼酎寸言

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 きこり 
...........若潮酒造 .oki鹿児島県志布志市志布志町安楽215   (レポート 2010_7_14)

(裏ラベルより)
…良質なさつま芋を杜氏の技で磨き込み、地下1117mから採水した天然水「樵のわけ前」で割り水した…

 たとえば25度の焼酎は四分の三が水ということになります。蒸留水と、原酒を25度に和水するときに使う「割水」ですね。したがって、酒質が定まってゆくには、水が非常に重要な意味を持つわけです。


「樵」のラベル。力のある銘柄ロゴだ。
「樵」の割り水に使用している「樵のわけ前」は地下1117mから地上を結ぶ一本のステンレスパイプで汲み上げている、硬度2mg/リットルの超軟水。サントリー天然水が軟水ながら硬度が30mg/リットルであることを考えれば樵のわけ前が超のつく軟水であることがわかります。(軟水は硬度100以下、超軟水は硬度0〜50)
 雨水が地面に浸透するスピードから計算推測すると、5千年から1万年前の水ということになるらしい。想像を超えますね。

■飲んでみた
 
開栓し、そっと香りをかぐ。
焼酎とビンの蓋のあいだにわずかだけれど蔵の空気が詰まっている。若潮さんの蔵と大隅の空につながる香り(このやり方は、大海酒造の山下さんに教わった)

 小さなグラスに注いで、生(き)で試す。立ち上がる香りは朝露に濡れた山の小路のような清々しさに充ちている。柔らかな青い香りとでもいいましょうか。
 口当たりは香りと同じように柔らかい。柔らかいが深い。深くて広がってゆく!のどごしはスムーズ。スムーズだけれどなかなか切れない。上質な甘みが底の方で余韻を響かせる。非常にバランスの良い穏やかな味わいだが、たしかに剛直なまでの骨格を秘めている。
 次にお湯割りで試す。
 本来なら割り水と同じものを用意したかったが、手元にあった「わかしおの仕込水」を使いました。蔵で採水している天然の軟水です。これで前割りしておいたものをカップにいれ鍋で湯煎。すこし温めでいただいた。
 豊かな香味の広がりはやはり芋焼酎の王道と思わせてくれるし、ストレートでの印象はそのままに優しさが増しています。
 まことに表情の豊かなしかし凛とした「(薩摩弁で言えば)品のよか」焼酎という印象でもありましょうか。試してはみなかったけれど、この酒はロックの好きな方にもいいんじゃないだろうか。飲み方を選ばない酒ではあるが、やはりお湯割りあるいは(やや危険だけれど)直燗がよいかと思いますね。



若潮酒造株式会社
〒899-7104 鹿児島県志布志市志布志町安楽215番地
電話099-472-1185 Fax099-472-3800
http://www.wakashio.com/index.html

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