焼酎寸言

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    日向 金の露  
.....................川越酒造場 . ....宮崎県東諸県郡国富町大字本庄4415   (report 15.11.24)

「熱く燗付けして、温度が下がってくるにつれて次第に甘くなってくる」酒がある。

万膳さんの黄麹の酒などその好例だと思うが、この宮崎の芋焼酎もそんな個性を持った酒である。
米焼酎の「赤とんぼの詩」や芋焼酎の「川越」を造る川越酒造場のレギュラー酒。25度。

杜氏で社長の川越善博は実に研究熱心で造りの工程のひとつひとつにこだわって上質な酒を醸しておられると、この蔵と取引されている酒販店さんに伺ったことがある。



鹿児島や宮崎で宴席をにぎわすあそび。なんこは勝負に負けて嬉しいという、珍しい遊びである。勝ち続けるといつまでも飲めない。したがって負けてイッキを続ける相手が羨ましくなる。このなんこ棒は頴娃の佐多商店製。角玉の焼き印がなつかしい。
奥様と二人の小さな蔵だ。
ある編集者のかたから「川越1972」という酒を戴いたことがある。そのときにお聞きしたこの酒に潜んだご主人の奥様への思いにしみじみとお人柄を感じたのだった。「金の露」はそんな人が造る酒である。骨太で熱くそして甘みが深い酒だ。
この「日向金の露」は平成15年11月22日に薩摩精酎組関東部隊が西丹沢の林間野営場で挙行した「夜間演習」にRyoさんが持参されたもの。精酎組電脳参謀のAptiva野郎さんも絶賛と聞き、さっそく黒ぢょかに水と割入れ燗付けしたのだった。

■飲んでみた
熱くして冷えるのを待つ、という飲み方を試した。
頃合いに甘みが浮かび舌を浸潤してゆくという芋焼酎ならではの瞬間をまず味わおうとの魂胆である。ちょっと熱くしすぎてもうすこしで沸騰させるところだった。ストレートでちびちびやりながら燗付けしていたのだった。
酎意散漫・・・川越さん、すみません(^^;)。
で、生での印象。気丈といいたい骨格、ボディのしっかりした酒である。だが、口当たりは滑らかだ。ひろがる香味のふくらみ、喉ごしの優しさ。飲み飽きしない豊かな酒だ。旨さにまかせて生でごいごいといくと危険かもしれない(^^;)。燗付けした酒を黒ぢょかからちょくに注いでいただく。香りがすっと立ち上がり、華やかに広がる。生で感じた絹のような舌触りがさらに滑らかに体内に融け入るようである。
どんな飲み方でも美味しくいただけるが、やはり三州伝統の飲み方「お湯割り」が絶品。冬の長い夜をゆっくりと楽しむには「ほんのこて」良き友である。


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