焼酎寸言

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  寿 無濾過中垂レ 
....................尾込商店 .okin  鹿児島県川辺郡川辺町平山6855-1

尾込商店のレギュラー酒「寿」25度をはじめて飲んだとき、川辺の衆(し)は羨ましかね〜とホントにそう思った。地酒を愛好する地元の飲兵衛がいて始めて地酒は育つ。大量流通品も良いだろうけれど、その土地の自慢の酒があることの幸せを噛み締めつつ、大事にしていってほしいものだと思う。
そして育った蔵が、「造り」と「マーケティング」の狭間で揺れることなく、軸足を地元&造りに置いてその上で様々なチャレンジを継続する。そんな健全な元気こそがこれからも焼酎を広くアピールする原動力になるのではないだろうか。
この「寿 中垂レ」は麹に国産破砕米を使い、鹿児島4号酵母を使用した芋焼酎44度。別名香り酵母と呼ばれる鹿児島4号酵母は扱いに手が掛かるが芳醇な香りが際だつ焼酎になるという。「中垂レ」の名前の通り、ハナと末を切って加水することなく44度レベルで原酒となった酒だ。


常温でちびちびと飲むのがいい。ハレの酒というにふさわしい。
神宮前の「新川屋酒店」にて購入。720mL3000円。

平成15年1月11日撮影。
従来の鹿児島2号酵母から香り酵母にとチャレンジし、かなり贅沢な取り方をしたこの酒は、マーケティングへの思惑ではなく、造りへの挑戦の姿勢がベースになっている。
「とても良い酒ができましたね(原語は薩摩弁 ^^;)」と言ったら、「まだこれからです(同)」と杜氏の尾込宣希(よしき)さんが応えた電話の向こうの声に静かな熱気が隠っているように感じた。

■飲んでみた

グラスに注いで生でいただいた。そしてすぐに分かった。この酒にはロックもお湯も要らない。このままが一番だ。44度という「乙類焼酎」に許されたギリギリの度数でありながら、全くといっていいほどその度数<の強さ>を感じない。鮮やかに立ち上がる芳醇な香りと、深みとコクのある味わいがのど越しの一瞬に華開くように輝く。優しく奥行きのある光りだ。残り香の馥郁は言葉にならない。この原酒に湛えられた香味の矛盾はなんなのだろう。清冽、爽涼でかつ濃醇。薫りの拡散と凝縮。静寂にして饒舌な酒。まったく、嬉しくなるほどだ。しかしまあ、嬉しさにまかせてごいごいと飲む酒ではない。ハレの日に、そして勝負の時に、深い安息の夜に、ちびりと戴くのが向いている酒だと思う。もちろん、ストレート&ノーチェイサー。

■ダイヤメ日記より
(15.1.8)
中垂レは生でいただいた。つい尾込さんと電話で話し込んでしまったが、この酒の佇まいはマーケティングとは全く無縁という感じがして嬉しい。軸足が川辺に厳としている。香りが立って味わいもまろやか。この酒の44度という領域の膨らみと纏まりに感嘆。

(14.12.26)

寿中垂れは、中のかなり高いところで切った酒。44度。尾込さんは原酒も出しているし、この中垂れもすごくいいのだが、レギュラーの寿もたのみもんでな〜(^^;)。

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