焼酎寸言

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万年 むぎ焼酎
 .........渡辺酒造場 ..... .............宮崎県宮崎郡田野町甲2032-1 ........
月にいちどほど、中央線沿線の郊外にある居酒屋「かわ清」に立ち寄る。ここの女将さんの口癖はこうだ。

「やっぱい、常圧でなくちゃあダメですよ」

ガラス玉が共鳴するような独特の声でそう言われるとなぜか頷いてしまう。
お湯割りを頼むと、優しい声音で「まあ、まあ、生(き)でいきましょ」と、小振りのからからと小指の先くらいのサイズの盃を出してくる。太刀打ちできないし、勝ち目もない。ここは、ただ静かに暖流の流れるような店、というだけではないのだ。まさしく筋金の入った女将であり、また店である。あなどれぬ。優しい静けさの底にひそむものをじっと見、そこから響いてくるものを聞かなくてはならない。
「やっぱい、常圧でしょ」
盃を持ち、この酒の香りをきくと、どこからともなく「かわ清」の女将の声が聞こえてくるようだ。この万年、まさしく麦の本来のうま味をしっかりと持った本格の麦焼酎である。麦をローストしたようなこうばしさが特徴だ。
大ぶりのロックグラスに注ぎ、一口あじわう。そのとたん、味わいの奥のほうで一瞬、豊かに揺れる金色の大麦畑を幻視したような気になって、ふと盃をもつ手が止まった。
同じ麦でも、大分宇佐の蔵、四ッ谷酒造の「兼八」と比較すると、宮崎ならではの特徴といえるのだろうか、この万年には、味わいに柔らかさがあり、香りと味の全体に優しさが溢れている。
違いの因は原料か、蒸留か、麹か、はたまた宮崎酵母か・・・・・・。造りについては素人の飲んべえだが、様々な推理を働かせつついただくこと自体が楽しい。
麦の飲み方もお湯割あり、ロックありと様々だ。某ソムリエ氏のように山葵を混ぜたり、すだちを絞ったりしてもそれはそれで良いかもしれないが、この酒のように、丹精して造り、常圧蒸留した焼酎は、その造り手がそういう飲み方を望むとは思えないのだ。え?かわ清の女将に聞いたらどう答えるかって?・・・そういう恐ろしいことは、考えたくもありません・・・。(^^;)

■ダイヤメ日記より
(13.11.30)
兼八と万年は生(き)で。親指の先くらいの小さなグラスでいただいた。このミニグラス、先週の日曜日に近くの公園で開かれていたフリマで発見して購入したもの。万年は、柔らかな香ばしさが印象的な麦焼酎だ。大分の常圧麦焼酎、兼八の太い男らしい味わい(といっても柔らかなのですが)に比較すると、万年はや はり静かな美味しさが身上の酒だ。芋でも麦でも、薩摩にくらべれば宮崎は優しい。
(13.11.22)
万年は宮崎の麦焼酎。麦麹で造るこの万年、麦の香ばしさがたとえようもない。
渡辺さんは芋も造る(白麹と黒麹)。こちらのサイトで、酒Bar(さかばー)焼酒亭のマスターが見せてくれます(^^;)・・・・・・見るだけ、です。しかし、うまそう・・・。

 

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