焼酎寸言

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 桜島 年号焼酎2002 
.. .....本坊酒造津貫工場  222.....鹿児島県加世田市津貫6594

平成13年の「桜島新酒」の新鮮な美味しさの記憶が虎馬のごとくに残っていて、「ことしの芋は出来がよかど」と薩摩方面から聞こえてきた声に、「そしたぎいな、ことしの新酒はきたいでくっどなあ」と、つい反応してしまった。
それから一月たらず、平成14年収穫の芋のみを使用して仕込み、蒸留したばかりの新酒が10月1日に発売となった。武蔵藤沢の南星屋さんに一本予約してあるので安心していたが、3日の夕方仕事帰りに日比谷の遊楽館をのぞいたら、3本並んでいた。
「午後3時ころにきもしたがよ」と売り場主任さん。飲用、貯蔵用になんとか2本は欲しいところだったので、速攻でゲット。カバンに詰めて帰宅した。焼酎のことになると見境がないのは困ったもんです。


ラベルの桜島の絵、は新福昇氏作。毎年ラベルもかわるとか。年次ごとにとっておく楽しみもあります。

■飲んでみた
「こりゃあ、うんまか!」と、つい声に出してしまった。帰宅してカバンから取り出し、手も洗わず着替えもせずにさっさと開栓。グラスに注いでクイッといっぱい。まるで福福と育った薩摩芋を食べているような豊かな味わい。美味しい芋焼酎をいただくとほっとするものだが、この酒には驚くような滋味がある。背広のまま酒屋の角うちのごとく二杯飲んでグラスを置いた。美味しさのまだ序章だ。夕食のあとのダイヤメは勿論この酒。薩摩流に販促コップでお湯割りを作った。
お湯割りにすると、新酒の鮮やかな味わいがさらに広がり、立ち上ってくる。量感を感じるほどのコク、柔らかな旨味。新酒ながら南薩摩の穏やかな山々の稜線のようにまろやかな表情で、刺激の一片もない。まことに豊かな酒だ。どなたかがご自分のサイトでおっしゃっていたが、この酒のうまさは、まさしく「危険なほど」といえよう。

この「桜島年号焼酎」は、ことしの芋だけで造る酒。このごろ色々な蔵元さんから、当年仕込みの酒が出るようになった。エイジングという考え方も酒の楽しみのひとつだと思う。

通常は、味の安定のために、前年の酒とブレンドすることが行われている。これは蔵元として、また蔵の酒の味に責任をおう杜氏として当然のことだろう。それを含めて造りのうちだと思う。異なる蔵の酒をブレンドするのはひとつの考え方だろうけれど、それはまた別の価値観だと思う。

■ダイヤメ日記より(14.10.4)
新酒を味わう、これほど焼酎飲兵衛として嬉しい歳時記はない。会社の規模とかかわりないのも本格焼酎のよいところ。造り手の気持ちがストレートに伝わってくる。そういえば、加世田のにっしーさんが「桜島年号焼酎」のレポートに書いておられるが、「新酒」の規定を厳格にして云々という論には与みできないという考えには全く同感。前年焼酎とブレンドするのもその杜氏、蔵の造りのうちだと思う。別々の蔵の原酒をブレンドするのとは訳がちがう。後者の酒は杜氏の作品ではなく、ブレンダー、あるいはバーテンダーの作品。そういう文化も確かにあるのだからそれはそれでいいけれど、別のモノという認識が必要だろう。個人的には蔵ごとの特徴ある味わいを楽しみたいと思う。それにしてん、この「年号焼酎」、まっこちんまか・・・。

 
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