焼酎寸言

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薩摩茶屋
...................村尾酒造 ...................鹿児島県川内市陽成町8393  

「村尾」を造る蔵のレギュラー酒、芋焼酎25度。ラベルには長閑な山村の佇まいが描かれていてなんだかほっとする風情だ。
萌え始めた春の緑。峠の茶屋の暖簾が白い。だが、ここは茶屋ではなく杜牧が唱う「江南春絶句」の風景ととらえたい。
あたたかな春の風に酒亭の旗が揺れ、「さあ、いらっしゃい。ここに居酒屋がありますぜ」と、飲んべえを誘う・・・(^^;)。
「おまんさあたっ(飲んべえたち)のおかげで、食べてゆきがないもんど」と先日(14.6.9)電話の向こうで村尾さんが言った。その隣には、「おまんさあたっ」の主要人物、にっしーさあが焼酎研究に挺身していたらしい。加治木で行われた小瀬戸酒店主宰の焼酎の会会場からの電話だった(^^;)。にっしーさあの渾身レポートは、ここです。薩摩精酎組のよかにせ参謀、Aptiva野郎さんと村尾さんのツーショットも掲載してありました。
どう呑んでも美味しいけれど、おすすめはやっぱりお湯割りでしょう

二年前の9月にこの酒を「寸言」にこう書いた。

変にプレミアブレイクして貰いたくない、そんな焼酎があるものだ。
「村尾」はすでに一部では稀少プレミア化しつつあるらしい。ひるね蔵の亭主は、村尾を飲みたくなったら「からいもの里」に出かけていくことにしている。
血相を変えて、プレミア争奪などばからしいからだ。蔵の汗を不良流通が金の重さだけで量り売りしている。そんな状況が嫌なひるね蔵は同じ村尾さんの「薩摩茶屋」をいただいている。造りは勿論違うのだが、この酒の純良さ芳醇さは、間違いない。

実は村尾はすでに「幻の酒」化してしまい、この薩摩茶屋までなかなか手に入らぬ時期があったらしい。ただ、蔵元や良心的な特約販売店は信頼できる業務店にきちんと卸しているから、呑みたければそういうお店に行けばいい。バカ高い値段をつけている一部の料飲店には立ち入らないのが最善だ。プレミア価格の原因になっている不良流通を喜ばせるだけだと思うから。
ワインのソムリエまで「実はわたしは焼酎が・・・」とものの本を出版するほどの時代だ。この狂奔といっていい焼酎ブームの中で、鹿児島だけでなく多くの蔵から様々な製品が奔出している。小さな蔵がそんなにたくさん造れるはずもないから、そこには製造、流通、消費という各段階にマーケティング的歪みが生じているのはあたりまえのことだろう。

■「生」でいただいてみる。カメ仕込み手造りの優しさを感じる芋香が広がる。
水で少し割ってみた。変わらない芳香。まろやかな口当たり。味わいがやや短い余韻を残して消える。
割水して湯煎。芋の香りがいっそう馥郁とひろがり、本格の芋焼酎だなあと懐かしいまでの味わい。
断っておきたいが、まろやかというのは、今はやりのスムース、とか、フルーティとかの情けない味わいとは違う意味でつかった。

 

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