焼酎寸言

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薩摩 宝山
 .........西酒造 ..... .............鹿児島県日置郡田尻680 ........
独特のフレーバーで「芋焼酎」のイメージに新鮮な1ページを加えた西陽一郎氏の、その先代から造り続けている常圧芋焼酎25度
秘剣のような鹿児島出身の爺にはこういう昔の味わいのほうが安堵感があっていい。
カライモ焼酎に元気を呉れた陽一郎氏の功績には拍手を惜しむものではないが、じごろ(土地のもん)にとってこのような昔ながらの焼酎が、いつも身近にあることほど、安心できることはないのである。
吹上ん衆も、そげんおもち思どん、いけんぢゃろかいね〜?
この酒のことは以前から知っていたが、西さんの蔵の酒というと、どうしても「ちびちび」とか「富乃宝山」がイメージとしてあった。
「芋麹全量」もそうだが、どれもバニラのような薫りと味わいの酒で、インパクトが強く、よくろぼオヤジのだらだらダイヤメに合う酒ではない。むしろ洋酒的なカッコイイ飲み方をする焼酎だろうと思う。秘剣はちびちびも(この宝山と同じ伊勢五酒店から)購入して飲んでみたのだが、樫樽貯蔵の芋焼酎同様に、いまだに馴染めない。味覚に対して柔軟性のない頑固オヤジ的よくろぼなのだろうから、まあ、しかたがないのですが・・・。
そして、この「薩摩宝山」である。古事記の中で、神殿を築き上げるときの表現に、「宮柱太しり建てて・・・」という一節があるが、まさに雄坤な古代の空のような広さと強さを持った味わいの焼酎だ。西さんの蔵には、お湯割りが最適と加世田の焼酎伝道師にっしーさんが断言する「吉兆宝山」という芋焼酎がある。古風な味わいを残した本格派だ。その吉兆宝山のさらに彼方に厳然と聳えているような威風のある焼酎、それがこの「薩摩宝山」だ。まさに蔵の原点ではないだろうか。

■飲んでみた
開栓すると、醇な香りの中に、太い柱が確固として立ち上がっているのを感じる。生でいただく。なぜか長期熟成の酒とまがう芳醇な味わい。
刺激の一片すら疾ることなくゆるやかに広がってのどごしも爽やかなほどである。
次ぎにお湯で割る。濃醇な香りが馥郁と、そして果てしなく広がる。飲み手の心持ちも次第に開放されてゆく。まさしく芋焼酎の真骨頂だ。

■ダイヤメ日記より
(13.11.27)
ほんの少しづつ、ロックか生でいただいたダイヤメ。薩摩宝山の太い柱のような安堵感、桜島原酒の濃厚な焦げ味の楽しさ、大山さんの酒のうまさ、兼八の純良な厚さ、村尾さんの酒の饒舌、岩倉さんの麦の美味しさ・・・・・・どれをとっても、この秋を彩るはなやかな紅葉の舞のようだ。よか季節が移ってゆく。

 

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