焼酎寸言

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s 白石原酒
..............白石酒造 ..鹿児島県日置郡市来町湊町3138 .........

白石さんの酒との初めての出会いは、「紅椿」だった。これは、同時に薩摩の田渕酒店、というより、友人たぶっちゃんとの出会いでもあった。その縁で昨年(平成13年)夏には加世田のにっしーさんたち薩摩「精酎組」の皆さんと天文館で飲み会ができたのだった。焼酎の縁とは玄妙にして素晴らしいものと実感します。

さて、この「白石原酒」、瓶のラベルどころか箱に貼られた奉書紙に、北山杜氏の名前が墨痕鮮やかに印されている。まことに蔵を象徴する原酒なのだろう。
これは田渕酒店から戴いた酒。たぶっちゃんのサイトには、白石酒造の芋焼酎造りの工程をわかりやすく写真入りで解説した記事があります。さらに、にっしーさんの「WEST FAR WEST」の「薩摩焼酎巡礼」には「白石酒造訪問記」がありますので、あわせてご覧になることをおすすめします。

ラベルのデザインもいい。おしゃれなプレゼンテーションだ。
え〜、よそ様のサイトをお勧めして終わると、「また、ひとのフンドシで相撲かよ〜」と当サイトの管理人がいかにいい加減かという正しい認識を持たれてしまいそうなので、すこし酎飲後感を書いておかなくては・・・・・・^^;。

■飲んでみました
芋焼酎の原酒37度です。
むかしなら、「こげなつえしょちゃのんがならんど(こんな度数の高い焼酎はのめないぞ)」と薩摩の飲んべえは手に取りもしなかったでしょう。それどころか、普通の25度の焼酎でも、お湯で割って飲むのが普通であって、生(き)でのむことは無かったと言っていいと思います。もし「生で飲むのが本来の味わいがわかるから好きです」などと言おうものなら、「あいはうざけのんごろどこいか、アル酎ぢゃっど。そんうちけしんど(あいつは大酒飲みどころか、アルコール酎毒だ。そのうち死んでしまうだろうよ)」と評されて、人格までも否定され、相手にもして貰えないでしょう。ましてや37度の原酒を生でのんだら・・・などと書いていてもおそろしい。

小振りのグラスにストレートで注いだ瞬間に、あ、白石さんの蔵の香りだと感じた。
あの「紅椿」同様の、色にすれば紫紺に例えたいほどの、爽涼たる香り。
香りだけをかいでいても仕方がないので飲んでみることにした。
なにしろ37度もある。
ちびちびと舐めたあとに、思い切ってクイッとノドに流し込んでみて驚いた。
味わいは度数を感じさせないまろやかさ。喉越しもスムーズ。しっとりとした濃醇なくちあたりが嬉しいほどの広がりをみせてくれた。残り香にえもいわれぬ気品が漂って、しばらく残響しやがて消えた。
この「白石原酒」、蔵の味の原型を封じた逸品といえるでしょうか。
おすすめの飲み方ですが、これはもう、ストレートかロックに限るのでは・・・・・・。お湯割り原理主義のみなさま、すみません。

■白石原酒、ふたたび
三年半ぶりに開けた「白石原酒」、横文字で恐縮だが、ミルキーな香りと丸い口当たりが際だっている。味わいは時間を経た量だけ深く広い。そしてうま味は心に染み通る滋味。すばらしいの一語である。いつくしむように味わう酒にすでになっている(H17.11月)。

 

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