| 焼酎寸言 |
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| s さつま大海 ..............大海酒造 ...............鹿児島県鹿屋市白崎町21-1 .........
その造り手、杜氏は大牟禮良行氏。その若さからは想像できないほどの下積みの修練を重ねている。この蔵には、かって黒瀬から杜氏が来ていたのだ。その黒瀬杜氏の下で、懸命にはたらきぬき、経験を積んで杜氏となった人である。職能集団としての黒瀬杜氏の直系といっていいのかもしれない。しかし、杜氏とは「自分の酒」を造る人だ。先述した「寿鶴」を仕込みに使用するには、黒瀬杜氏とは意見を分かちながらも、大牟禮杜氏独自の創意と熱情があったと聞いた。まさしく杜氏、まさしく職人である。蔵の後継者が、農大の醸造学科を出て杜氏となり、いろいろな焼酎の造りを試みる、マスメディアがそれを取り上げる、酒販店がその酒・その蔵を囲い込む ・ ・ ・ ・ ・ ・などという動きを一概に否定はできないけれど、そういう、ブーム的風潮とは別の、地に足の付いた存在であってほしいと「焼酎杜氏」のことを考えるとき、しみじみとそう思う。 大牟禮杜は秋田の清酒蔵「浅舞酒造」さんと交流しその経験を様々に役立てている。そんなお話を聞きながらの宴もあった。http://www.kt.rim.or.jp/~wadada/cyokayume/yokaban/1462nstouji.html ■飲んでみた 生でいただいた。二年前に出荷された酒だ。冷暗所で眠っていたということになる。そのせいとは言えないが、くちあたり、のどごし、いずれも例えようがないまろやかさ。「さつまの海」の持つ、雄々しさ、強さにくらべると、たおやかなほどの優しさを感じる焼酎だ。ただ、その中に、ひそかなそして確かな剛直さが潜んでいて、ああ、これは大海さんの酒だと思わせてくれた。蔵の名前同様に、海のごとく寛容で広くて、しばしば激しい、そんな酒をこれからも造りだして欲しいと思います。 |
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