焼酎寸言

「酒亭」入り口
「ひるね蔵」ホーム
掲示板
蔵・焼酎リスト
焼酎寸言目次

 さつま 若 潮
........... 若潮酒造.okin  鹿児島県曽於郡志布志町安楽215  電話0994-72-1185

「若潮」である。
じつはこの酒(正確にはこの酒の前身)が私のフェバリット焼酎なのである。ガキの頃、正月休みに曽於郡の爺さんの家に遊びに行くと、夜のダイヤメにつき合わされた。何回も同じ話を繰り返し聞かせてくれる爺さん。掘り炬燵で聞くむかしばなしは決して嫌いではなかったが、ひたすら眠かった。爺さんがダイヤメで飲んでいた焼酎が、なんという銘柄かは覚えていない。おそらくは昭和43年に若潮酒造として協業化した5社のどこかが造っていた焼酎だったのだろう。焼いた椎茸の香ばしいにおい、安楽川で爺さんがとってきた大ナマズの醤油煮付け、鉄砲で撃った野ウサギの刺身。自家製の豆腐。いま思うとずいぶん贅沢なショケが並んだダイヤメだった。つまみ食いしながら爺さんの話を聞く。芋焼酎のなんともいえない薫りがただよう。おだやかで静かな、40数年まえのダイヤメ風景。

(14.11.23ナボシ屋酒店で購入)

柿は酒飲みには良いらしいです。眺めているだけではダメでしょうね。ちいさな実はからすうり。しもやけの薬になるとか・・・
(^^;)

■飲んでみた

開栓した途端に、香りが立った。
優しく醇で、とても調和のとれた香りである。粗さのないやわらかな香りを楽しんでから、まずは生でいただく。一瞬だけ強さを感じたのは香りの甘さ、やさしさというイメージが先にたったからだろうか。
しっかりしたコクのある、それでいて丸さを感じる味わい。最初に感じた強さが一片たりとも刺激にかわることなく、スムーズな喉越しを楽しめる。余韻は、長く、静かだ。その響きのおさまる頃に、深い甘みが広がってくる。凛として姿勢のいい酒。
お湯割りでは香味の優しさが際だち、なんともいえないふくよかな表情に変わった。これは旨い。ゆったりとした時間を肴に、いつまでも飲み続けられる「危険さ」すら感じる酒だ。

地元の酒屋さんでなら1500円で買える日常酒。好みの水で割っておき、黒ぢょかで暖めてゆっくりとダイヤメ。これが最高。眠そうな子供にショケを食べさせながら、むかしばなしを繰り返し聞かせつつ飲むとさらによいかもしれない(^^;)。

WEST FAR WEST」は鹿児島の焼酎を語るときに欠かせない、燦然と輝くみちしるべ的サイトであるが、さすがというべきか、南薩摩にありながら遙か志布志の焼酎をも、そのスルドイ目とノドが見逃すことはなかった ^^;。
焼酎伝道師にっしーさんのレポートは必見です。

■「若潮」の由来
協業化の当時はあの二大横綱の時代。
二人の名横綱の四股名から一字づつ採って名付けた。
銘柄と蔵の名前の由来だ。焼酎の横綱をめざそうという意気込みがうかがえる。


これでおわかりになる人は、歳がわかります・・・
(^^;)
 

「酒亭」入り口
「ひるね蔵」ホーム
掲示板
蔵・焼酎リスト
焼酎寸言目次

メールはこちらまでお願いいたします。
(c)hiken@2002.11