焼酎寸言

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  八千代伝  
............. .八木合名会社      鹿児島県垂水市新御堂鍋ヶ久保1332の5 ik(report 17.4.23)

いつかはこの蔵の酒を「寸言」に書くときがくると思ってはいた。
それも、この蔵が委託で継承してきた「白馬」を、である。しかし様々な経緯があり、結果としてこの復刻「八千代伝」となった。
4月8日に発売になったムック、『芋焼酎はこれで決まり』(洋泉社/1000円)の「レギュラー酒を飲みなおす」に20銘柄ほどコメントを書いたのだが、そのおりに編集氏から「いわゆるレギュラー酒ではないと思うけれど、特別な意味合いのある蔵と酒だから」コメントを書いて欲しいとの依頼が追加されたのだった。


無濾過ながら秀逸な酒質は初夏の日盛りのなかでロックでいただくのもいい。そばチョコも味わいがあるものです。
加世田の焼酎伝道師にっしーさんが主宰する「WEST FAR WEST」の薩摩焼酎巡礼で読んだのが「八木」さんの蔵復活にかける夢だった。その夢がとうとう成ったのは平成16年の12月である。手元にある八千代伝は12月25日の蔵出し。財部の前畑酒店さんが送ってくださったものである。
新設された「猿ヶ城蒸留所」を訪れた前畑さんからその蔵とそこで新しい歴史を始めるために働いている人々のことをお聞きしたのだった。
この蔵、この酒の誕生については、当の八木栄寿氏が『芋焼酎はこれで決まり』の中で「行ってこい!八千代伝」というタイトルで書いておられる。しみじみと読ませてくれるレポートである。


『芋焼酎はこれで決まり』(洋泉社/1000円)

焼酎本、ムックの多い中、久しぶりに充実のコンテンツ、編集になるムックである。若干であるが、小生も記事を書かせていただいた。加世田のにっしーさん、政策投資銀行の佐藤さん、宝納酒店の若松さん、横浜焼酎委員会の井出さん、酒客の慶松さんほか、たくさんの知人も共作の一冊。メイン執筆者の白川さん、写真同様に人柄を思わせるよい記事になっている。
■飲んでみた
伝統の白麹、原材料は大隅産のコガネセンガン。一次二次とも甕壺仕込み。木目の細かな、そして柔らかな風味の奥にしたたかなコクがある。無濾過とうたっているがその酒質は美麗といっていいほどの透明感を持っている。ロックでうまい。お湯割りではさらに匂いが立つ。酒の豊かな表情が輝くようである。静かに語りかけるような味わいを楽しんでゆくうちに、この酒に込められた杜氏、蔵人たちの思いを感じたのだった。


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