焼酎寸言

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sひとひらの雪
.............. 中俣合名 ............... 鹿児島県指宿市西方4670 TEL0993-27-9181 (text 061103)  .....

「中俣」さんの酒といえば「養老」という名前とあのヒョウタンの絵柄のラベルがつい思い出されてくる。

中俣合名さんはこの芋焼酎の盛り上がりをうけて鹿児島で「復活」した蔵のひとつだ。あのころの「養老」は今はなく、自社製造されて「養老伝説」として世に出た。この酒も軽やかな甘みがあり呑みやすい酒という印象だったが、なんとなく昔のヒョウタンのラベルがなつかしく思えるのはなぜだろう。

この「ひとひらの雪」、ひとことで言えば柔らかな甘みの豊かさを感じる酒だ。芋焼酎はちょっとね・・・といまだに敬遠する人は多いかもしれないが、そういう人の目を開かせる酒かもしれない。

ところで、この蔵の得意技なのかもしれないと「甘さ」を考えるときにそう思った。もちろん芋焼酎の甘さは焼酎の味わいを構成するごく僅かな成分の作用で醸し出される儚さに他ならず、官能に訴える飲料である以上その評価を絶対化などできないだろう。それにしてもほのかで上質なこの味わいを「甘み」と表現したくなるのである。


歌手小金沢昇司の「楽曲」に由来した企画の酒。
ちいさな氷を浮かべたグラスをふたつ添えてみた。
麹は河内さんの白麹、一次のみ甕壺で仕込む。原料芋は南薩のコガネセンガン、杜氏は黒瀬勉。厳然たるさつま焼酎だが、割水に使用する水は雪国石川県の某蔵の仕込み水だというのはプロデューサーのこだわりか。
■飲んでみた
まずストレートでいただいた。くちあたりの柔らかさが際だつ。アルコールの刺激の一筋もなく、穏やかに甘みが広がり口中に浸潤してゆく。喉ごしはそうと感じさせないスムーズさ。大地に落ちる前に消えてゆく春の儚げな雪の一片を思わせる。ストレートでこうだから、裏ラベルに書いてあるように、ロックで飲むのがお勧めだろうなと思ったら、そうでもなかった。お湯割りでいただいた。芋の甘みがぷんと立ち上がってきた。柔らかさが弱さにならず、そのままの表情で暖かく広がってゆく。かくも焼酎はひとそれぞれの受容性によっていくつもの表情を持つ。
極めて品格のある酒質を感じる酒だ。だが、一升で3800円という値付けにマーケットがどう反応するかややならず気にかかる。

■ダイヤメ日記より
帰宅してのダイヤメは指宿の企画酒。小金沢昇司の楽曲にちなんだ酒。タイトルと違い味わいは深いがキレが鋭い。芋焼酎はどうもね・・・という人を唸らせるかも知れない。鹿児島の友人が「ダイヤメでん、せんね!」と送ってくださったもの。しばらくぶりに寸言更新できそう・・・。
小金沢って、それにしてもプレスリーに似てないですかな?

 

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