焼酎寸言

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  残 心 
.....  落合酒造場  22 ....宮崎県宮崎市大字田吉348...........電話0985-51-6636

この酒との出会いを仲立ちしてくれたのは、しょちくれ、を自称される「けんじ」さんだ。彼のホームグラウンド、宮崎に限らず、本格焼酎全域にわたる知見の凄さは、小生など及びもつかない深い思いが基にあると感じていたのだが、先般(14.9)ご一緒したときにその感を強くしたのだった。伊佐の米焼酎についてのひと言が、大山酒造で蔵元さんに「米焼酎は造らんと?」という質問を発した因なのだから。
「落合さんには、昔の米焼酎の姿を伝える古酒があります」とBBSでご教示いただいて、さっそくゲットしようと新宿にある宮崎物産館「こんね」に出かけたのだった。だが、在庫はなく、取り寄せの予定もないとか。ある土曜日の午後、武蔵藤沢の南星屋さんで、試飲(と称して営業妨害)しながら、「残心ちゆう焼酎が蔵にまだあっかどうか聞いてくいやらんですか?」とムリを承知でお願いしたら、翌週さっそく、「あいもしたど(ありましたよ)」とメールをいただいたのだった。


あわ紅豆腐を肴に、熟成した米焼酎を。こたえられません・・・!
■飲んでみた
「優しい」というのがファーストインプレッションだった
酵母のためか、はたまた熟成によるものか。これまで戴いたことのある「米」焼酎の、やや硬質に感じる味わいを思い浮かべていたのだが、未熟なのんべえの予想は大きく外れた。
開栓して立ち上がる香りは、清酒そのもの。何の刺激もない、穏やかな香りだ。
一口ふくむ。抜けてゆく薫りは、まさしく「米」だ。淡麗でも綺麗でもない。しっかりとした米の酒。
飲み下す。抵抗感のひとかけらもなくスムーズにノドを滑り落ちる。味わいは濃く、そして矛盾なく淡くて清い。
この「残心」、もろみを絞ったままかと思えるほどの緩やかな甘みを持っている。
キメの細かな旨味がふつふつと湧き上がって、ただ「優しい」というだけではなく、細緻な香味が交差する深い味わいの酒だ。この酒、お湯割りでも試してみた。馥郁と薫りが立って、まことに美味い。ロックでは試していないのだがこれはもう飲み方を選ばない酒であることは勿論だろう。個人的には、ショットグラスで味わいながらちびちび、という飲み方が気に入っています。
裏ラベルを見た。白麹と黄麹の二段掛け、三石甕での少量仕込み。常圧で蒸留して5年を熟成にあてた酒だ。落合さんの造りの技術と歴史の深さを顕した酒といえるのだろう。

 
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