再び、船上は戦場と化した





というわけで、12月もおしつまってきた22日の日曜日、新安浦のこうゆう丸に太刀魚釣りで出撃した。久しぶりの単独釣行である。
このところの釣果は、いつぞや久里浜の平作丸でクーラー一杯釣ったときより渋くなっているそうな。
もとより『釣果より潮風』をコンセプトワードとする小生としては、
「家族の夕餉に2〜3本のタチを持ち帰れればよしとしよう」というのであって、
なにがなんでも「クーラー一杯!」そして「近所のおすそ分けネットワークにも!」というわけではないのである。
ま、最悪、
「夜のかみさんとの宴会分くらいなんとかなれば・・・」である。
どっちにしても釣果にこだわっている小生であった。

早朝3時半、所沢を出発。愛車のジープは最初こそ調子良かったのだが、八王子バイパス(ここが鬼門なんだな〜)にさしかかったところでエンジンが不調に。気管支炎の爺様のように息をついてしまい、しまいには止まってしまった。
あー、昭和42年製のJ4エンジンは走行距離32万キロ。チョークを引きっぱなしで無理をさせたのが悪かった。
どちらにしてもこのままでは海にはたどりつけない、なんとかせな。

なんとかなったのは、20分後であった。かぶったプラグを掃除し組み込み再度の出発である。
新安浦のこうゆう丸に着いたのは、6時半を回っていた。
なんとその時間で、すでに船は満席状態であった。さすが人気の太刀魚である
船長に話して少しづつ詰めてもらい、胴の間に釣り座を確保、一安心である。


午前7時18分、第18こうゆう丸は隙間無く釣り客を詰め込んで岸壁を離れた。

「おはようございます、よろしくお願いします」右となりの年輩の釣り人から挨拶され、「いや、こちらこそ」と帽子をとって返礼。無口な左の客にも挨拶して今日の釣りの無事を願った。

今日は、自作の太刀魚仕掛けのテストも兼ねている。一昨年、タチの当たり年のときいらい、考案してきた仕掛けである。如何なる事やら。

自分の釣り座をととのえる。竿はヤリイカ用270cm、リールはアブ7000。今日の竿受けはラークミニである。
燗番娘に火をいれ、海に軽く注ぐ。
空は晴れ渡り、風はなく、波は穏やかに船底を打っている。
船長がマイクを持った。
「やってください。着底から5〜6mあげて、そこから20mくらい上まで探ってください。」

船上は、戦場と化した。釣りせんならぬ、おまつりせんである。
〜♪束になって、輪になって〜ひとりふたりじゃなく、5、6人もの糸や仕掛けが上がってくる。
タチの歯にやられて貴重な天秤、ビシ、しかけをおっことす人もすでに出ていた。こうなると♪ピュアなハートもあらぬ方向に弾け飛びさって、船上は怒号の渦に・・・とならないのが不思議。
朝のあいさつの交わしあいで創られた人間関係はちゃんと機能するのであった。

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