1-1 生態系保全開発 


世界的な都市人口の急増に伴なう熱帯林の減少、生物種の絶滅化等の問題は21世紀の人類生存を脅かしています。人間と多様な生物とのエコバランスを逆転し、高度なサステナブル技術を駆使して、失われつつある自然の力を最大に活用し統合する新しい都市戦略を至急に実現しなければなりません。生態系保全開発は自律的な都市基盤により原生林や湖沼、山林などの自然環境と多様生物を保全しながら人間と野生生物とが棲み分けるエコロジカルな開発手法です。

ECOプロジェクト

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熱帯林保全とエコポリスの提案


ブラジルでのアースサミット1992のために作成したエコポリス構想。

開発途上国は人工の増大と貧困による環境破壊を解決するために熱帯林のエコロジカルな開発がどうしても必要となっている。層構造モジュールは自然の河川を建設のルートとして高床式の人工地盤をつくり、ソーラーエネルギーと燃料電池を主なエネルギー源とした自律型の都市モデルである。
直径600m約2万人が居住し母都市とリニアモーターカーで連結。
現在マナウス市に計画中。
(財)機械システム振興協会からの委託により、早稲田大学等の協力を得て、(株)菊竹清訓建築設計事務所在籍中に作成した構想です。
各国の機関、企業の参画を求めています。


エコポリスの基本的条件は「生物多様性」を都市の中に取り戻すことであり、自然のエコシステムを現代技術によって復元することが求められている。
エコインフラストラクチャーは既存の都市を再構築する自律的な人工基盤であり、人間と自然のバランスを回復する技術システムの提案である。


東京湾エコシティ構想


ECO-INFRASTRUCTUREは、立体構造による高床式の人工土地システムである。長大スパンの柱脚配置により基礎工事を集約して東京湾の水質や生態系の保全をはかり、エネルギーや水、廃棄物、食料の自律システムを内蔵するミクロコスモスともいうべき実験都市である。都市全体の屋根は緑化基盤技術により潜在植生の森とし、多様生物のサンクチュアリを作りだして対岸から標高70mの緑の島の景観を形成する。

 

 

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