6-1 サステナブルタウン 


持続可能性(Sustainability)の概念は省資源や省エネルギー、ゼロエミッションの面だけではなく人間の心の在り方や意識、価値観、そこから派生する社会システムが関わってきます。新しいタウン計画にあたっては、緑化や生態系を組み込んだエコロジカルな都市構造をつくり、地球環境への負荷に配慮すると同時に、住民の間にコミュニティが育まれることで、自律的で災害に強いタウンシステムを形成できるよう考えます。

ECOプロジェクト

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千原台まちづくり計画の基本的考え方

1)2つの前面道路を持つ街区構成

・区画道路は計画地を4分割する車主体の道とし、その間に敷地の地勢に合わせた1〜3本の緩やかにカーブする歩行者用の緑道を設ける。

・各住戸は間口8mを基本モジュールとし165〜235uの範囲の奥行きのある区割とすることで全住戸に2つの前面道路をもたせる。

・区画道路側は店舗や事務所のニーズが考えられるため、2つの道路を生かした職住混合したアクティブな街づくりが期待できる。

・緑道には3〜5mの緑化ゾーンを設定して12m以上のゆったりとした隣棟間隔を確保する。

・リニア−な街区構成は明快で分かりやすく、景観上も緑豊かでありながら住民の多様な個性あふれる都市的な魅力を作り出すことができる。

 

 

2)コモンパティオ

・コミュニティ形成が容易なおおよそ15〜20世帯ごとにコモンパティオ(半公共広場)を設ける。

・コモンパティオは消火ポンプの限界距離80mをクリアするよう道のクロスポイントに11ヶ所設置し、池や樹木、植栽に加えて、風力発電を装備したコモンユニットを設置する。

・ユニット内にはゴミ収集装置や電子掲示板、D級消火ポンプ、5t水槽、蓄電装置、防災用具、備蓄食料などを装備し住民の共同管理により災害時には自主的な防災活動ができる。

詳細はエコプロダクツのページへ →

3)サステナブル住居

・これからの住居はゴミのリサイクルや水、エネルギーの自律化、食料の自給化などの生活維持システムを備える必要性が高まると考えられる。

・サステナブル住居は都市型立地を想定したコンパクトなフリープランの鉄骨系システム住居であり、家庭菜園のための屋上庭園や温室、飲料水確保のための天水や排水の浄化装置付のキッチンファクトリーを標準装備する。

・道路沿いのファサードはオープンなガラスを多用して住手の多様な個性を生かし、さらに店舗やホームオフィスにも適合する透明性をもたせる。

 

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