石垣の離島桟橋からいよいよ波照間へむかう。沖縄ではお盆は旧暦に忠実に行われ。今年は8月9日から11日がお盆だ。波照間では中日の10日にムシャーマという祭が、島をあげて行われる。これをみるのが今回の目的のひとつである。船は帰省客で大混雑だ。
島へは高速船に乗って1時間弱。距離は65キロだからかなり速い。2社が競合していて一時期は競争していた。巡視船が追いかけてきたのをふりきったという事件以後、自粛するようになったとか。それでも運転は荒い。
石垣と西表の間は石西礁湖と呼ばれる大珊瑚礁地帯で水深が浅い。そのため船は船底が浅く、海面を滑るように走る。波照間島へ行くには外海にでるので波が荒い。そのため、船は時に空を飛ぶ。つまり波を追い越して波頭から落ちるのだ。春にこの船に乗った時はしけており、何度も天井に頭をぶつけた。今回は幸運にも海が静かでそれほどひどくはなかった。
島に着き、出迎えに来た民宿の車に乗り込む。民宿の人の知り合いの帰省客も一緒に乗
り、彼等を家に送り届けてから宿に着く。宿は「たましろ」という食事の量が異常に多
いことで有名な宿だ。お盆ということで多くの民宿は親戚を泊めるためと、祭の準備の
ために営業していない。いつもならいきなり来てもどこかには泊れるが、そういった訳でこの時期だけはかなり早めに申し込まないとどこにも泊れないようだ。