2002年度の道徳ドラマ『さわやか3組』でレギュラーの黒川一美役を務めた山田さくやちゃん。
独特の明るいキャラクターと時折見せる切ない演技とが、道徳ドラマの枠を超えた魅力を放っていました。
Prolog増刊号2003春ではそんなさくやちゃんに、『さわやか3組』を中心に話を聞きました。
(『さわやか3組』。どんなところが良くて選ばれたんだと思う?)
「一美はひょうきん者だし、すごいギャグいっぱい飛ばすし、ときにひどく恥ずかしがる面もあるから、『それ、あたし自身じゃんっ!』って思って。そういうとこで選ばれたんだと思います。」
(一美が身近にいたら?)
「うんざりします。」
((笑)。あ、そう?)
「なんだよ、こいつ、いつもいつもギャグばかり飛ばしてよぉって(笑)。でも一緒にいたら楽しいと思います。」
(CMについて)
「やっぱり終わるのが早いので、短くても演技で判るようにしなくちゃいけなかったから難しいです。」
「ともかく1、2秒のときもあるから、そういうときは食べてるときでも『わぁ、おいしい』って思ってるみたいな。」
(今後について)
「これからお仕事で、ときどきくじけちゃうときもあるんですけど、やっぱり大竹しのぶさんを目指して、自分でもっともっと仕事して大女優になりたーいと思うことです。」
さくやちゃんの取材は、丁度翌日に5年生1学期の始業式を迎えようとする日でした。
Prologに登場するジュニアタレントさんの中でも年齢が低い方になります。
通常ならば周到に練り上げ、きちんと形になった質問を用意する場面。
逆に言えば、聞き手側でカッチリと組み立てられていない柔軟性のある質問は躊躇してしかるべきところです。
しかし、さくやちゃんの受け答えは堂々としたもので、とにかく豊富な量の言葉で喋ってくれました。
質問に答えた後で言葉が足りなかったかと察して更に言葉を継ぐ余裕さえあります。
インタビュアーとしては随分助けられ、より深い質問もすることができました。
取材をした辺りには撮影に適したスポットが少なく、撮影場所の選定には苦労しました。
取材前日、傘もさせないほどの暴風雨の中を歩き回った末に決めたのが、明治大学正門から続く玉川上水公園。
当日は辛うじて散り残った桜の中での撮影となりました。
多少気掛かりだったのは、インタビュー場所からやや遠いこと。
ロケハン時に筆者の脚で8分ほどかかる道程で、さくやちゃんと一緒に往復するとかなり時間を取って取材時間を短くしてしまうのではないかと心配していました。
ところがところが、当日のさくやちゃんが履いていたのはヒーリーズ(踵部分に車輪がついていて、体重を後ろにかけるとローラースケートのように滑ることのできる靴)でした。
これが速い速い、移動速度の律速は我々スタッフになるという始末。
つまりは何の問題も無く移動を終えたのでした。
もちろんさくやちゃんは安全走行、車が近付いたときや交差点では必ず滑走をやめていましたのでご安心を。
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