以下は、本判決に関してNY在住のジャーナリスト北丸雄二氏が書いた文章です。本判決に対する、きわめて的確な批判です。
ゲイ団体などが長く支援してきたイラン人同性愛者のシェイダさんの難民認定裁
判 で、2月25日、東京地裁の市村陽典裁判長、および石井浩、丹羽敦子の両陪席 裁判 官がシェイダさんに「死刑」に等しい判決を下しました。私は鳥肌が立ちま
した。
様々な所与の環境をすべて認定した上での本国送還。市村裁判長、石井・丹羽
裁 判官の認識になにが欠落していたのか。それは、「自分が望む性表現が許されないことをもって難民条約にいう迫害にはあたらない」という文言からわかるよ
うに、 同性愛を、望んだり望まなかったりできる「性表現」でしかないと信じて いることの誤謬なのだと思います。 |