TFJ's Sidewalk Cafe > Dustbin Of History >
Review: Les 7 doigts de la main [7 Fingers]: Traces @ 神奈川芸術劇場 ホール (サーカス)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2014/11/04
神奈川芸術劇場 ホール
2014/11/02, 17:00-18:30.
Artistic direction: Les 7 doigts de la main. Direction and Choreography: Shana Carroll & Gypsy Snider.
The Artists: Lucas Boutin, Hou Kai, LJ Marles, Fletcher Sanchez, Renaldo Williams, Naomie Zimmermann.
Créé en 2006.

カナダ・ケベック州モントリオール (Montreal, Québec, CA) サーカス・カンパニー Les 7 doigts de la main [7 Fingers] の、去年に続いての来日。 去年は創設第1作を創設メンバーを含む出演者で上演し、ある意味でカンパニーの原点を見せるような内容でしたが、 今回は創設メンバーを含まず。 ストーリー性は殆どなく、アクロバットやアクロバティックなダンスを中心に高い身体能力を見せるような構成。 身体能力といっても繊細な技というより力強い動きが多く、それも女性1人で男ばかりという構成ということで、 フライヤにある「アートサーカス」というより、ムキムキな男達によるアクロバットエンタテインメント。 そんな所を楽しんで観ました。

最後のクライマックスでの、直径50cmから1m程度のリングを殺陣に2〜5段重ねて 跳躍して様々な空中姿勢で輪くぐりする空中アクロバットは、さすがに見応えがありました。 しかし、最も印象に残ったのは、前半での1.5m程の間隔を置いて立てられた2本のチャイニーズポールを使ったアクト。 棒の間の移動や上下左右の人の入れ替わりなどもあり、 2本並べるとこれだけ動きにヴァリエーションが増やせるのかと、感心させられました。

ケベックというとフランスに通ずるセンスを感じる表現が多い印象があるのですが、 この Traces からは、アメリカ的なテイストを強く感じました。 繊細に感情や物語を表現するというより、技を力強く見せる演出のせいもあるかもしれません。 中国系やラテン系を含む出演者構成の印象もあるかもしれません。 しかし、ダンスもストリートダンスの要素が多く、そこにバスケットボールやスケートボードの動きも加え、 舞台もアメリカのインナーシティか、と。そんな雰囲気の舞台でした。