森美術館でアニュアル開催されている、日本の現代アートシーンを取り上げる展覧会です。
前回行ったのは3年前 [鑑賞メモ] とすっかり疎くなっていますが、
最近の日本の現代アート・シーンを伺う良い機会かと、覗いてみました。
といっても、展示数が多く多種多様といえば言いけれとも雑多な雰囲気で、特に小さな作品などこの雰囲気に損している作品もあるだろう、とも思います。
フライヤやポスターにもその写真が使用されていた A.A.Murakami 《水中の月》 (2025) は、
煙を封じ込めたシャボン玉を、モノクロの色彩感も含め、柳の木のような形の管から玉がまろび出るような造形にスマートに仕上げ、フライヤに取り上げられているだけのものがありました。
窓の外の地平線とウイスキーの水面を合わせたインスタレーションも、存在感がありました。
また、映像字幕や香港の敷石をコンセプチュアルかつミニマリスティックに模した展示をしていたノルウェー出身東京在住の Garder Eide Einarsson や、
尾道の民家の瓦屋根に着想したマレーシア出身で広島も拠点とした Shooshie Sulaiman など、
いわゆる海外をルーツに日本で(も)活動する作家に存在感があり、そこに時代を感じました。
元イギリス領カリブのガイアナとバルバドスのそれぞれの出身の親を持つアフロ・カリブ系イギリス人作家による個展です。 ワークショップを通して挙げられたブラック・ブリティッシュの女性歌手の名前が書かれた壁と、 音楽やファッションの雑誌の切り抜きから作られたプラカード様のものからなるインスタレーションです。 よくよく見ていると南アジア系と思われる人も含まれてるようにも思われブラック・ブリティッシュの定義に釈然としないものがあったものの、 音楽を通して知った名も多くありましたが、改めてカリブやアフリカなどから来た人々のイギリスのポピュラー音楽をはじめとする文化への寄与を意識させられました。