毎年恒例の世田谷アートタウン『三茶de大道芸』関連のコンテンポラリーサーカスの劇場公演は、 会場をせたがやイーグレットホールに移しての、スウェーデン拠点のカンパニーによるもの。 主宰の Sarah Lett はカナダ・ケベック州出身で、2018年にはCirkus Cirkör: Limits の一員として世田谷パブリックシアターでの公演に出演しています [鑑賞メモ]。
出演は、デンマーク出身で Chinese pole, German wheel 等をアクロバティックな技を得意とする Mikkel Hobitz Filtenborg、 スウェーデン出身でジャグリングを得意技とする Gustaf Rosell、 そして、Cyr wheel や Hand to hand のアクロバットなどの Sarah Lett の3人。 ほとんど剥き出しの舞台でフットライトでスポット的にパフォーマンスを浮かび上がらせる比較的ミニマリスティックな演出で、 物語的な構成ではなく、German/Cyr wheel やジャグリングのボールやリングなど、円を時として鍵となる形として使いつつ技を繋いでいく、ミニサーカスでした。 音楽も、録音の electronica 的なトラックに時に音数少なく残響も生かした electronic guitar の生演奏を重ねるというもの。 German wheel で slackwire を揺らす難度高い技で、フィナーレしました。
派手な演出で盛り上げるのではなく、淡々と落ち着いた雰囲気で技を見せていく所は好みでしたが、 フックに欠けるというか、全体を通してのテーマのようなものが感じられず、漠とした印象になってしまいました。 ホールよりも、街の喧騒から少し外れた野外 (例えば駿府城公園) のような会場の方が、雰囲気が出たかもしれないと思うような公演でした。