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警告 | ぼくバカだからわかんないでちゅう〜、 ということでバカな事をやってみるテスト。
とりあえずバカなことなので真似をして 壊れようが 火を噴こうが 爆発しようが 私や各パーツメーカーには責任はありません。 例え、 火を噴いてあなたの家が焼失したとしてもあなた自身の責任です。 |
まず、 クロックアップ耐性の強いとされるSL2QGだか何故このロットは強いのであろうか。 これはCPUのIDを調べてみれば一目瞭然であるが、 持っている人以外は分からないので以下に結果を示しておく。 下の表を見ると 「651」 となっているのが解るであろう。 この 「651」 という数字こそがCPUのコアの名前と言ってもよい。
[ WCPUID Ver.1.2 (c) 1996-97 By H.Oda! ] Vendor ID: GenuineIntel Family ID: 6 Model ID: 5 Stepping ID: 1 Frequency : 448.64 MHz MMX(TM) : Supported |
さて、 この 「651」 というコアのIDは何を意味するのか? これはインテルがベンダー向けに公開している情報によれば Pentium2 400MHz のコアということになる。 ということは実際には400MHzで動くように設計されたコアがCeleron 266MHz などという低速で動いているのであろうか? もちろん Pen2-400 と Celeron-266 の「651」コアでは生産方法に違いはなくコアだけで比較すれば全く同じと思ってよい。
ただ封入されたパッケージが違うだけであり、 すなわちコアの周りの回路が異なっているだけなのである。 もちろん Pen2-400 は厳しいテストにさらされ、 それに合格した物のみが Pen2-400 として晴れて販売されるのであるから、 厳しい篩(ふるい)にかけられたPen2-400とCeleron-266を一緒にすることはできないが、 我々が購入する時 Pen2-400のテストにも耐えられるほどの力を持ったCeleron-266を手に入れる可能性は高いといえる。
さて、 Celeron-266 を Pen2-450 w/o L2 chach に化けさせるためにはそれなりのマザーボードを必要とする。 なぜならCeleron-266に限らず、 最近のCPUというのは定格の外部クロックを入力したときは定格周波数以上にはならないように設計されている。 これは主にリマーク品を防止するためであるが、 オーバークロックを行おうとする場合には非常に大きな壁となってしまう。 この壁はといえば
外部(入力)クロック × 倍率 = 内部(動作)クロック |
で計算されるクロックの「倍率」の上限値を決めてしまうという物である。 これはラミネートされた化粧箱に入れるよりも、 リマーク対策としては単純かつ効果的な方法であった。
さて、 たかだか悪徳業者のせいで我々の遊び場所が無くなってしまうのは辛いこと。 マザーボードメーカーもそこら辺は承知していたのか、 「外部クロックを高速化することによってオーバークロックする」方法が最近ではほとんどのマザーボードでできるようになった。
なかでも、 日本で何故かカリスマ的ともいえる人気のASUSTeKや台湾の高級マザーボードメーカーAOpenからは、 それぞれ P2B と AX6B というオーバークロックではメジャーといえる有名なボードがある。 これらのボードは CPUの種類に関係なく外部クロックに 66/68/75/83/100/103/112/133MHz という幅広い選択肢がある。 これは4倍速固定の(最近のIntelのCPUは1つの倍化回路しか入っていないため倍率を選択できない事がほとんどである)Celeron-266の場合
66MHz | × | 4倍 | = | 266MHz |
68 | × | 4倍 | = | 274 |
75 | × | 4倍 | = | 300 |
83 | × | 4倍 | = | 333 |
100 | × | 4倍 | = | 400 |
103 | × | 4倍 | = | 412 |
112 | × | 4倍 | = | 448MHz |
133 | × | 4倍 | = | 533 |
のように設定できるが、 CPUのコアが元々400MHz用に設計された物なので 設定可能な周波数の中では448MHzが限界のようである。 まあCPUに配給される電圧をどうにかすれば(昇圧)これ以上のクロックも可能かもしれないが、 それは物理的な工作が必要となり、 また昇圧によりCPUを壊してしまう危険性もあるので控えることにした。 ちなみにABITのBH6では電圧を手動で設定できるので、 このようなマザーボードを購入するのも一興かと思う。
ちなみにオーバークロックの仕方だが、 AOpen AX6B-1.1の場合はBIOSの設定画面で設定するのみ(マニュアル設定を選ぶ)となっているので特に説明しない。
参考までに、 下の表はFSB(Front Side Bus)クロックと倍率の関係である。 たとえば Celeron-300A/333など現在クロックアップの主流となっているCPUは500MHzが山と言われているが、 以下の表を見て貰えれば解るように Celeron-300A では450/464/504MHzと500以下が選り取り見取りである。 一方 Celeron-333 では417MHzから500MHzまでの間がないので500MHzで動かなかった場合には目も当てられない結果となるため 300A MHzの方が安全である=買いであるといえる。
3.5 | 4.0 | 4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | |
66MHz | 233 | 266 | 300 | 333 | 366 | 400 |
68MHz | 240 | 274 | 308 | 343 | 377 | 411 |
75MHz | 262 | 300 | 338 | 375 | 413 | 450 |
83MHz | 292 | 333 | 375 | 417 | 458 | 500 |
100MHz | 350 | 400 | 450 | 500 | 550 | 600 |
103MHz | 360 | 412 | 464 | 515 | 567 | 618 |
112MHz | 392 | 448 | 504 | 560 | 616 | 672 |
124MHz | 434 | 496 | 558 | 620 | 682 | 744 |
133MHz | 466 | 533 | 600 | 666 | 733 | 800 |
※FSB=133MHzは1999年後半に投入されるCPUから採用される見込み
なおCeleron-266の場合には4倍速なので 400/412/448 の次が 533 となってしまう。 現在では124MHzを公式に設定できるマザーボードが少ないので残念だが、 もしも124MHzの設定ができるのならば、 ここのタイトルも「496MHzでちゅ〜」になったかもしれない。
流行に乗り遅れて激安高性能CPUを逃したあなたに。 14,800円などという激安はもう品切れであるが、 秋葉原では新たなるCPUに話題が集まっている。 以下のロットをゲットしてバカになってみる(あるいは玉砕してみる)のも良いだろう。
なお一般的に言われている限界については私の周囲の情報ですので世の中では より上のクロックでも動くのかもしれないし、 ここの表示が特殊なケースなのか、 はたまた誤報なのかは解らない、 というところが正直なところなので あくまでも参考と言うことで考えてほしい。
某Pen2-266なんかはクロックアップ耐性が強いことが判明したとたん某TT店では数時間で数千円も値が上がったらしいが(笑) いかにクロックアップ耐性の高いCPUが珍重されプレミアが付けられてしまうかが伺える光景である。
あと新CeleronですがBIOSのアップデートが必要な場合も少なくないので、 購入時には注意した方がよいだろう。 買っても動かなきゃ意味ないしね。
最近 出回っている Pentium2 ・ Celeron の一覧
※ 「確認」とは 私が実際に使った物や 実験に立ち会った物などです |