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RAID (Redundant Array of Inexpensive Disks or Redundant Array of Independent Disks) 【レイド】
▼ディスクアレイとも呼ぶ。ディスク装置(主にハードディスクドライブ)を複数台並列に接続し、それらをあたかも1つのディスク装置として扱うことにより、データの読み書きを高速化したり、障害に対して耐久性を向上させる。また現実には1つのディスク装置では存在しえない容量を一つのディスク装置として取り扱える利点も考えられる。
▼1987年カリフォルニア大学バークレー校のデビット・パターソン教授らのグループによって生み出された。元は安価なハードディスク複数台で高速を得ようとしたことから始まった。複数台のドライブでは平均故障間隔時間(MTBF)が1台の時よりも極端に減少するために冗長性を求める方向に発展した。ちなみにレベル1〜5が最初に、後からレベル0が追加された。
▼Windows NTでは1、5、0+1(6と表記することもある)がよく使われるが、RAID-1で起動ドライブが壊れたら起動できなくなった(フォールトトレラントフロッピーディスクを作り忘れた。)、RAID-5なのにデータが壊れた(ハードディスクドライブは常時稼働では2年ほどで壊れるのに、1台のHDDの故障=縮退運動しているので速度は遅くなるが何とか持ちこたえている状態に気がつかずに、もう1台までもが壊れてしまった。)などのガッカリが待ちかまえていたりして(爆笑)
名称 機能 最小必要
ディスク
解説
RAID 0
RAID level 0
データストライピング 2 複数のディスク装置を使い。データをブロック単位で分散記憶し、単純に2倍の速度向上を図る。冗長性は無し。
RAID 1
RAID level 1
ディスクミラーリング
デュープレキシング
2 2台のディスク装置に同じデータを記憶することによりデータの安全性を高める。冗長性のみ。
RAID 2
RAID level 2
現在は
使われていない
3 RAID3と基本は同じだがエラー訂正コードがECCを採用したため、コスト高でRAID 3、RAID 4に流れた。(ECCでは8ビットのデータに対しハミングコードは4ビットにもなる)
RAID 3
RAID level 3
固定パリティー式
ストライピング
(ビット単位)
1台をパリティー記憶用とすることで、ある1台のディスク装置に障害が発生しても処理を続行できるようにした。(ECCではないが、ディスク装置自体にエラー訂正機能があるので問題はない) 現在ではあまり使われない。
RAID 4
RAID level 4
固定パリティー式
ストライピング
(ブロック単位)
RAID 3ではバイトを分解していた(ビット毎に別のドライブに記憶)のに対し、ブロック単位で振り分ける。 現在ではより高性能なRAID 5に流れた。
RAID 5
RAID level 5
分散パリティー式
ストライピング
RAID 4と同じだが、パリティー記憶用の装置を固定せず各ディスク装置に割り振る。
RAID 0/1
RAID level 6
RAID 0とRAID 1を併せた方式 4 具体的にはRAID レベル0を2つ組み合わせた構成を思い浮かべればよい。RAID 0/1、RAID 0+1、RAIDレベル6と表記するがどれも通称である。
real mode
realtime
RJ-11RJ-45
▼RJ-11は国内の一般的な電話回線などで使われる、6芯のモジュラー式コネクター。
▼自分の家で見てみよう――とかいうと今でもロゼット式だったりしてガッカリなので言わない(笑)
▼RJ-45はEthernetやISDNで使われる8芯のモジュラー式コネクター。
▼ISDN公衆電話機(NTTではグレー色の公衆電話機)を見てみよう。
RC【アールシー】(Release Candidate)
▼「Windows 2000 β3 RC0」の様に使用する。意味は「Windows 2000 β3リリースの候補0版」となる。
▼主にMicrosoft Windowsで一般向けに配布されるテスト版(β版)のリリース前の候補版を指す。つまりは一般人に配給されるテスト版のテスト版という位置付け。別にWindowsでなければならないという訳ではないが単にRC●(●には数字が入る)と言えば、たいていWindowsのβ3 RC●だろう。
ローマ字 (the Latin alphabet) 【ローマジ】
▼ラテン語を表記するための文字。(ラテン文字) ギリシャ文字に由来する音素文字。本来のアルファベットはJ、Wを除く24文字であったが、現在ではJ、Wを加えた26文字が用いられる。
▼現在では各文字体系中最も普及しており国際性をもつ。
ローマ字表記 (Romanization of Japanese)
日本語をローマ字(ラテン文字)で表記するための方法、結果。実現の方法にはいくつかあるが、名前などで国際的に用いられるのはいわゆる外務省式が主。
ヘボン式 (Hepburn system) 【ヘボンシキ】
米国人宣教医ヘボン(Dr. James Curtis Hepburn、1859年来日)が自分の耳で聞いた日本語を英語流のローマ字で綴り、慶応3/1867年に日本初の和英辞典『和英語林集成』を出版した。この時の表記が後にヘボン式ローマ字として普及。なお現在のものは修正ヘボン式(the Modified Hepburn system)と呼ばれる
shi、ji、chi、tsu、zu、fuなどはヘボン式の特徴とも言える。
ヘボン式といえばパスポートを思い出すがこれはヘボン式の一部変更した通称「外務省式」が用いられる。
発音を重視するために50音表の仕組みとは異なる点が根本的に間違っているなどとの意見もあるが、果たして自分の名前を言うときに日本語の仕組みを強要する必要性があるのだろうか?
例えば貴方は「じ」と「ぢ」の発音の違いを説明できます?
日本式
田中舘愛橘が(明治18/1885年)に提案した方式。綴りと発音の関係が英語に偏重したヘボン式を非難し、音韻論による合理的なつづりとして発表したもの。
言葉(発音)の構成を体系的に意識させる意味はあるものの、実用上の綴りではなく、ましてや日本語の表記や入力を簡単にするためのものでもないからだと思われる。日本語を学ぶためのローマ字とも思える。
訓令式
ヘボン式と日本式の対立に決着と、国際連盟(合じゃないよ)からのローマ字綴りの統一要求を満たすために、文部省が昭和5/1930年に「臨時ローマ字調査会」を設置。昭和12年内閣訓令により制定されたローマ字綴り。
日本式から「じ」・「ぢ」および「ず」・「づ」の区別、kwa(クヮ)・gwa(グヮ)・wo(ヲ)などをなくした。長音の表記に使われる字上符は日本式の「^」から、ヘボン式の「 ̄」にした。
なお訓令式のバイブルであるらしい昭和22/1947年2月の文部省『ローマ字教育の指針』の『第四章 ローマ字文の書き方』では「^」となっているなど楽しすぎる(死)
内閣告示式
いよいよ滅茶苦茶になったローマ字綴りを追認するために(?)、昭和12年内閣訓令を掲げながらも、ヘボン式、日本式を「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情にある場合に限り、第2表に掲げたつづり方によつてもさしつかえない。」としたもの。第2表とはヘボン式、日本式のこと。
長音表記は「^」になった。
ISO式
ISO 3602:1989 Documentation -- Romanization of Japanese (kana script)で規格化された方法。
訓令式を元にISO(国際標準化機構)が制定した国際規格。長音の字上符は「^」。助詞の「へ」「は」「を」はe、wa、oとなる。厳密翻字として「を」はwoと書いたり、長音を「 ̄」の字上符で書いたりする規則も加えられている。
訳文 ⇒www.age.ne.jp/x/nrs/ (財)日本のローマ字社
外務省式
旅券(パスポート)の表記方式の通称。ヘボン式から長音をあらわす字上符をとり除いたもの。パスポートへの印刷に字上符つきのローマ字が使えないという事情による。
オーの表記はOに ̄(マクロン)や^(アクサンシルコンフレックス)ではなく、ただの「O」または「OU」、「OO」となるのが本則。
字上符は日本語および国際語といわれる英語では通常は使わない概念なのだから、ある意味で一番現実的なローマ字表記といえるであろう。
《参考》ANSI Z39.11-1972 System for the Romanization of Japanese(1989改訂/1994廃止)
《参考》BS 4812:1972 Specification for the romanization of Japanese
ルビ (ruby)
▼漢字に添えるふりがなのこと。
▼HTMLでは<RUBY>タグにより表現できる。「ベース文字(ルビ)」は<RUBY><RB>ベース文字</RB><RP>(</RP><RT>ルビ</RT><RP>)</RP></RUBY>で表現できる。<RUBY>未対応ブラウザーでは「ベース文字(ルビ)」と表示される。
▼ふりがな用によく用いられた7号活字の大きさが、英国で「ルビー」(紅玉の意)と呼ばれた欧文活字とほぼ等しいため、そう称されるようになった。ふりがなの歴史は平安初期にまでさかのぼることができる。

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